『愛の不時着』OSTまとめ!全11曲紹介〜IU、セジョン(gugudan)、DAVICHI、ユン・ミレが参加〜

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ドラマ『愛の不時着』OSTまとめ

愛の不時着』は、韓国で2019年12月14日~2020年2月16日に放送されたヒョンビン、ソン・イェジン主演のドラマです。
日本では2020年2月23日からNetflixで見ることが出来ます。
このドラマは、tvNドラマ歴代視聴率1位の大ヒットとなり、さらにドラマの中で流れるOST(劇中歌)もクオリティの高い曲が多く、注目されています。

それでは、『愛の不時着OSTにおける名曲揃いの全11曲を紹介していきましょう

ドラマ『愛の不時着』概要

愛の不時着」は「星から来たあなた」「プロデューサー」「青い海の伝説」などを執筆した脚本家パク・ジウンの新作で「グッド・ワイフ」「ライフ・オン・マーズ」「ロマンスは別冊付録」などジャンルを問わず、洗練された演出力を誇示したイ・ジョンヒョ監督が演出を務めたドラマです。

あらすじ・見どころ・キャスト

あらすじ・見どころ:
韓国ドラマ「愛の不時着」はある日、突風によるパラグライダーの事故で、北朝鮮に不時着した財閥の跡取り娘と、彼女を隠して守るうちに愛するようになる北朝鮮の将校の絶対極秘ラブストーリーを描いたドラマ。

韓国の上位1%に当たる財閥の跡取り娘ユン・セリ役を女優ソン・イェジンが、完璧な業務遂行能力と優れた容姿を兼ね備えた北朝鮮の将校リ・ジョンヒョク役を俳優ヒョンビンが演じる。高位政治軍人の父親と平壌最高級百貨店社長の母親のもとで、大事に育ったミュージシャンでリ・ジョンヒョクの婚約者ソダン役はソ・ジヘが担い、謎めいた若い金持ちの事業家ク・スンジュン役のキム・ジョンヒョン、リ・ジョンヒョクと対立する北朝鮮軍少佐のチョ・チョルガン役のオ・マンソクが扮する。

キャスト:
ヒョンビン、ソン・イェジン、ソ・ジヘ、キム・ジョンヒョン

引用: WoW!Korea http://www.wowkorea.jp/profile/200791.html

https://news.kstyle.com/article.ksn?articleNo=2130544

予告映像

https://www.netflix.com/jp/title/81159258

ドラマ『愛の不時着』OST(劇中歌)リスト

  1. 10cm(シプセンチ) 「偶然のような運命(But it’s Destiny)」
  2. ユン・ミレ 「Flower」★★
  3. DAVICHI(ダビチ) 「夕焼け(Sunset)」★
  4. ペク・イェリン 「再び私は、ここ(Here I Am Again)」★★★
  5. キム・ジェファン 「ある日には(Someday)」★★
  6. ソン・ガイン 「私の心の写真(Photo of My Mind)」
  7. April 2nd(エイプリルセカンド) 「懐かしの丘(The Hill of Yearning)」★
  8. セジョン(gugudan) 「すべての私の日々(All of My Days)」★★
  9. ソ・スビン × キム・ソヒ (NATURE) 「好き(Like you)」
  10. CRUSH 「二人だけの世界へ(Let Us Go)」
  11. IU 「心を差し上げます(I Give You My Heart)」★★★

★:オススメ曲

ドラマ『愛の不時着』OST(劇中歌)紹介

大ヒットドラマ『トッケビ』のOSTを手掛けたナム・ヘスンが、『愛の不時着』の音楽監督を務めています。素晴らしい数々の楽曲をお楽しみ下さい。

01. 10cm(シプセンチ) 「偶然のような運命(But it’s Destiny)」

トッケビ〜君がくれた愛しい日々〜』や『ホテルデルーナ』のOSTにも参加し、10cm(シプセンチ)が参加したOSTのドラマは、必ずヒットしているという、幸運を呼ぶアーティストと言っても過言ではありません!
10cmと言えば、ゆる〜く独特なクォン・ジョンヨルの歌声が印象的で、本作も和みを感じさせる10cmワールド展開されています。
偶然のような運命“という重いキーワードながらも、素朴に、素直に伝えている歌詞にも注目して聞いてみて下さい。

02. ユン・ミレ 「Flower」

ユン・ミレは過去に『太陽の末裔』や『青い海の伝説』などの大ヒットドラマのOSTに参加しており、音楽監督の立場からするとユン・ミレを起用すれば、ドラマがヒットするという図式が成り立っている程、”OSTクイーン“と呼ばれる存在になってきました。

ユン・ミレの歌声からバラード歌手と想像される方もいると思いますが、実はヒップホップのラッパーなのです。ここ数年はドラマOSTへの参加が多く、それらの曲はほぼバラードなので、バラード歌手のイメージが定着していることは間違いありません。

この曲「Flower」のイントロに流れる、クリーントーンのエレキギターの音が、このドラマの広々とした世界観をイメージさせてくれます。
細かくビブラートしているユン・ミレ特有の歌声が、優しく心に響き渡ります。スケールの大きい壮大なバラードで、本OSTの中でも中心的な存在の曲と言えます

03. DAVICHI(ダビチ) 「夕焼け(Sunset)」

バラードのデュオと言えばDAVICHIの二人で、叙情的なメロディを感動的に歌い上げています。
歌っているその場の空気が感じられるようなアコースティックなサウンドで、特に1コーラス目の最後、カン・ミンギョンの声が響いた後の静寂が心地良いです。
間違いなく訪れる夕焼のように、私はここにいる“という、リ・ジョンヒョクとユン・セリ二人の愛が切なく描かれています。

「夕焼け」は、音楽事務所RBW所属の作曲家パク・ウサン(박우상)による作曲です。
チョンハ「Snapping」やMAMAMOO「HIP」などR&B、ヒップホップを多く手掛けている彼ですが、バラードも何曲か制作しており、クリエイティブで多彩な才能を持つ注目の作曲家です。
パク・ウサンに興味ある方は、こちらの記事をご覧ください。
「【K-POP論】来日間近! チョンハの今夏の名曲「Snapping」作曲家に聞く、”濃厚制作秘話”」

04. ペク・イェリン 「再び私は、ここ(Here I Am Again)」

叙情的なメロディでペク・イェリンのハスキーな歌声が印象的なバラードです。ペク・イェリンの歌声は高音域がとても滑らかで耳にとても馴染みます

下記のサビの最後のフレーズがとても切なく、美しすぎるメロディに鳥肌が立つ程です。

나의 맘이 움직여(私の心を動かす) and I’m still I’m here

引用元: Musixmatch

最後のサビへ繋ぐCメロが、盛り上がりを見せるところが感動的です。繊細で優美ながらも躍動的な力強さが感じられるところがこの曲の魅力です。

「再び私は、ここ」は、音楽監督ナム・ヘスンによる作曲です。ドラマの重要なシーン、感動的なシーンで多く使用された曲です。

05. キム・ジェファン 「ある日には(Someday)」

男性グループWanna One出身で、ソロ歌手となったキム・ジェファンが歌う渾身のバラードです。この曲は、叶わぬ恋に胸を痛めるリ・ジョンヒョクとユン・セリの感情が表現されています。

存在感のあるピアノと滑らかなストリングスというシンプルな構成で、ボーカルの声がとても際立つ曲に仕上がっています。
キム・ジェファンの心の中の感情を訴えかけるような熱い歌唱は、歌詞がダイレクトに伝わってきます。
また、歌詞の語尾で聴くことができるキム・ジェファン特有のビブラートがとても心地良く響きます!

06. ソン・ガイン 「私の心の写真(Photo of My Mind)」

トロット歌手であるソン・ガインが歌うノスタルジーで壮大な雰囲気のバラードです。
アカペラで始まり、優しく包み込むようなソン・ガインの歌声が、懐かしさと安らぎを与えてくれます。

ソン・ガインの歌声は高音域になると、アタック(尖った感じ)のある木管楽器のような音色に感じられ、この楽曲を構成する楽器(ピアノ、ストリングス等)と共鳴しているかのようです。曲後半サビでの高音域に達する部分でそれが感じられ、ソン・ガインの歌声は最高潮に達します。

この曲は、April 2ndのキム・ギョンヒと音楽監督ナム・ヘスンの共同制作となっています。
ソン・ガインのレコーディング風景がありますので、興味がありましたらご覧ください。→ 録音スタジオver

07. April 2nd(エイプリルセカンド) 「懐かしの丘(The Hill of Yearning)」

この曲は、ソン・ガインの「私の心の写真」と同じモチーフで作られた楽曲で、歌詞は「私の心の写真」がユン・セリの心情を表現しているのに対して、「懐かしの丘」はリ・ジョンヒョクの心情を表しています。
この曲は、「私の心の写真」と同様にキム・ギョンヒと音楽監督ナム・ヘスンの共同制作となっています。

ボーカルのキム・ギョンヒの中性的で丸みのある歌声が癒しを与えてくれます。
淡々とした展開で曲は進み、サビのメロディは何処なんだろうと思いながら聞いていくと最後(2分41秒)に現れます。

和みあるフレーズを奏でるギター、人間味を感じるチェロの音色、そして温かみのあるキム・ギョンヒの歌のメロディに、思い出の「懐かしの丘」を越えているような気持ちにさせてくれます。
聴けば聴くほど、味が出て来るよう、この曲のノスタルジーを感じた時、きっと涙が出ていることでしょう

April 2ndの「懐かしの丘」ライブ映像もありますので、是非ご覧下さい。
ライブ映像

08. セジョン(gugudan) 「すべての私の日々(All of My Days)」

すべての私の日々」は、音楽監督ナム・ヘスンとプロデュースチームB.a.B制作の叙情的なバラードで、ガールズグループgugudan(クグダン)のメインボーカルであるセジョンが歌っています。

セジョンの透き通るような繊細な歌声が、ドラマのシーンとぴったり合わさって、リ・ジョンヒョクとユン・セリ二人の切ない心情が上手く表現されているかのようです。
最初のサビの静寂な空間の中で歌うセジョンのファルセットがとても素晴らしい!

これまでのセジョンのソロ曲の中で、セジョンのファルセットは絶品級と太鼓判を押していましたが、この曲で改めてその素晴らしさを感じました。
表現豊かな歌声は、映像と加わった時の感動の度合いが半端なく、OSTでバラードを歌わせたら、セジョンの右に出る者はもういないと言えます。

09. ソ・スビン × キム・ソヒ (NATURE) 「好き(Like you)」

男性歌手ソ・スビンとガールズグループNATUREキム・ソヒによるデュエット曲です。
ソ・スビンは、インディーズで注目されているシンガーソングライターで、2018年11月にApinkのチョン・ウンジとのコラボで話題となりました。
キム・ソヒは、プロデュース101出身の女性歌手で、『戦おう、幽霊』や『ショッピング王ルイ』等のドラマOSTに参加し、その後、2019年10月に日中韓のグループNATUREに加入しました。

この曲「好き」は、リ・ジョンヒョクとユン・セリがお互いに対して心を開いた、貝焼きパーティのシーンで流れました。
アコースティックなサウンドで、ソ・スビンの甘い歌声キム・ソヒの優しく柔らかい歌声が和やかな雰囲気にさせてくれます。晴れて清々しい日の光景が浮かんでくるかのようですね。

10. CRUSH 「二人だけの世界へ(Let Us Go)」

CRUSHは、『トッケビ』で歌った「Beautiful」以来、この曲で約4年ぶりにOST参加となりました。

CRUSHと言えば、甘く透明感のある歌声が印象的で「Beautiful」でファンになった人も多いと思いますが、本作も変わらず美しい歌声を聞かせてくれます。
美しく広がるピアノの旋律とCRUSHの歌声を聞くだけでドラマの光景が頭の中で形作られるかのようです
それくらい、創造性をかき立てられる歌声の持ち主だと言えます。

スネアドラムの代わりに鳴っているパーカッシブな音が、幻想的で広大な世界観を感じます。クライマックスの盛り上がりの泣きのギターも涙を誘いますね。

リ・ジョンヒョクとユン・セリ二人だけの世界に離れて、お互いの気持ちを素直に伝えることを願う心情がCRUSHの歌で切なく表現されています。

11. IU 「心を差し上げます(I Give You My Heart)」

『愛の不時着』OST、最後の曲はIUです。
リ・ジョンヒョクとユン・セリの切実で悲しい願いと告白を描いた曲とのことで、リ・ジョンヒョクがユン・セリに指輪を渡しながら愛を約束するシーンで流れ、話題となりました。

IUは女優としても活躍しているので、出演は無くOST側で起用されるということは、表現者として認められている証拠だと言えます

口笛から始まるのも何とも切ないですね。
和みを感じるアコースティックギター、落ち着いた音のピアノ、IUの歌声が見事に調和していて、IUの優しく柔らかい歌声がとても際立って聞こえます

音楽監督ナム・ヘスンによる作詞作曲で、IUの声の持ち味が最大限に活かされている曲だと感じます。
この曲について「最もときめいて美しい瞬間に涙溢れる感動を届ける歌を作るために長い時間悩んだ」とナム・ヘスンはコメントしています。
よくあるバラードのクライマックスだと、高音域で声を張り上げる曲は多いですが、この曲はそういう部分がなく、ファルセットで耳に馴染むようにしたりIUの一番気持ちよく聞こえる音域で歌わせているところが、音楽監督ナム・ヘスンの職人的な感性を感じるところでもあります。

2コーラス目の後のクライマックスに入るところで、アカペラになり、息遣いが感じられる程の静寂の中、IUの歌声だけが響くところは鳥肌ものです

まとめ

音楽監督ナム・ヘスンが手掛けたOSTであるため、過去の大ヒットドラマ『トッケビ』OSTと似たような印象になるのではと安易に思っていましたが、全くそんなことはありません
確かに『トッケビ』OSTに参加したアーティストが3組(10cm、April 2nd、CRUSH)が起用されていますが、『愛の不時着』のシーンに合うようにそれらのアーティストもカラーを変え、ドラマ演出の盛り上げ役として作り上げられていました

仮にドラマとOSTを切り離して、これらの楽曲を1つのアルバムとしてイメージした時、こんなにも素晴らしく輝いているアルバムは他にはないでしょう!
それくらい一曲一曲、心を込めて作られたように感じられます。

この『愛の不時着』OSTで、ナム・ヘスンの創る世界観にハマってしまった方も多いかと思います。
全ての楽曲を聴き終えると数々のドラマのシーンが蘇ってくることでしょう。

これからも素晴らしいOSTとの出会いを期待したいと思います。

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この記事を書いた人

K-POP歴22年。
時代の流れに流されず、常に良い音楽を探して、聞き続けています。
横浜市在住/職業: Web制作会社のエンジニア/趣味: コーディング・プログラミング、作曲、書店巡り・読書、映画鑑賞、韓国料理など辛いもの好き。

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