『梨泰院クラス(イテウォンクラス)』OST(挿入歌)全13曲を紹介!
『梨泰院クラス』(イテウォンクラス、原題:이태원 클라쓰)は、韓国のケーブルテレビ局JTBCで2020年1月31日〜2020年3月21日に放送されたパク・ソジュン、キム・ダミ主演のドラマです。
日本ではNetflixで見ることが出来ます。
『愛の不時着』に続き、日本でも話題を呼び、大ヒットしたドラマ『梨泰院クラス』のOST(挿入歌)全13曲を紹介します!
ドラマ『梨泰院クラス』概要
あらすじ・見どころ・キャスト
あらすじ・見どころ:
引用: WoW!Korea http://www.wowkorea.jp/profile/200800.html
韓国ドラマ「梨泰院クラス」は、ポータルサイトDaumの同名ウェブ漫画を原作で、不合理な世界、固執と血気盛んな若者たちの“ヒップな”反乱を描いた作品。原作者のチョ・グァンジンが直接脚本手掛け、ドラマ「雲が描いた月明り」・「恋愛の発見」のキム・ソンユン監督がメガホンを取った。不意に妥協しない青年で、憤怒を抱いて梨泰院の街で新しい挑戦を始める人物パク・セロイ役を俳優パク・ソジュンが演じる。女優キム・ダミがSNSスターでパワーブロガーとして有名で、神がくれた頭脳を持つ高知能ソシオパスのチョ・イソ役を、俳優ユ・ジェミョンが飲食業界の大手企業「チャンガ」の会長チャン・デヒ役を担う。元「HELLOVENUS」のメンバーで女優クォン・ナラが素直で堂々とした性格が魅力的で、美貌を兼ね備えたキャリアウーマンで、パク・セロイの初恋相手で、競合会社の社員オ・スア役に扮する。
大手飲食会社チャンガのチャン会長(ユ・ジェミョン)とその息子のせいで父親を亡くしたパク・セロイ(パク・ソジュン)は、梨泰院(イテウォン)に店をオープンさせるために奮闘する。梨泰院でのビジネスを思いのままにしようとしているチャン会長と激しく対立することに…
キャスト:
パク・ソジュン、キム・ダミ、ユ・ジェミョン、クォン・ナラ、アン・ボヒョン、イ・ジュヨン、キム・ドンヒ
予告映像
https://www.netflix.com/title/81193309
ドラマ『梨泰院クラス』OST(挿入歌)リスト
- イ・チャンソル 「Still Fighting It」
- ガホ 「始まり」
- ハ・ヒョヌ(GUCKKASTEN) 「石ころ」
- Sondia 「私たちの夜」
- キム・ウソン(The Rose) 「You Make Me Back」
- キム・ピル 「あの時のあの子は」
- Sondia 「私たちはただの友達なのだろうか」/「Maybe」
- ユン・ミレ 「Say」
- VERIVERY 「With Us」
- The VANE 「直進」
- Crush 「どんな言葉も」
- V(BTS) 「Sweet Night」
- Damon 「Brand New Way」
ドラマ『梨泰院クラス』OST(挿入歌)紹介
01. イ・チャンソル 「Still Fighting It」
韓国のTV局JTBCの番組「スーパーバンド」に出演し、その後、2020年4月Bandageというバンドのボーカルとしてデビューしたイ・チャンソル。
力強い歌声の持ち主であるイ・チャンソルが歌う「Still Fighting It」は、アメリカのシンガーソングライターBen Folds(ベン・フォールズ)が2001年に歌った曲のカバーです。
Ben Foldsは自分の息子を思ってこの曲を作ったとのことで、それにシンクロするかのように、パク・セロイと父親との絆を印象づけるテーマとなっています。
これまでにイ・チャンソルは、「Vagabond(2019)」「みんなの嘘(2019)」「Born Again(2020)」「優雅な友達(2020)」のドラマOSTに参加しており、これからもドラマの中で聴く機会が増えると思われる歌手の一人です。
02. ガホ 「始まり」
8ビートを刻むギターが印象的なバンドサウンドで、シンガーソングライターのガホの爽やかなボーカルと、サビで、合いの手で入る掛け声の力強さが上手く調和し、味わい深い楽曲に仕上がっています。
ガホは、ドラマOSTに新しい風を吹き込み、次世代のOSTシンガーとしての期待が高まっている実力派歌手です。最近では、『皇后の品格』OSTに参加し、「終わりではないように」を歌い注目を浴びました。
作曲は、音楽監督パク・ソンイルが手掛けています。
03. ハ・ヒョヌ(GUCKKASTEN) 「石ころ」
ロックバンドGUCKKASTEN(グッカステン)のボーカルのハ・ヒョヌの力強い歌声が印象的な楽曲です。
全てを失っても自分の信じるところだけは決して失わないパク・セロイが、逆境を乗り越えてさらに堅くなる石ころのように例えられた姿を、強烈なロックサウンドで表現されています。
訴えかけるような歌声に緊張感が感じられるものの、ハ・ヒョヌの歌声は何だかとても聞きやすい。クリアで頭の中にスッと入ってくる感じで、心地良い爽快感があります。
作曲は、音楽監督パク・ソンイルが手掛け、作詞は、「梨泰院クラス」の原作者であり、台本を執筆したチョ・クァンジンが参加しました。
04. Sondia 「私たちの夜」
流れるような美しいピアノのアルペジオが、優しく耳に響きます。
チョ・イソの徐々に深まっていく、パク・セロイに対する感情の変化が表現された楽曲です。
最近では、ドラマ『偶然発見した一日(ハル)』や『一緒に夕飯食べませんか?』などのOSTに参加し、OSTシンガーとして、徐々に名声を高めているSondia(ソンディア/손민경/ソン・ミンギョン)。
叙情的なメロディにピッタリと合ったSondiaの優しく温かみのある歌声は、感傷的な気持ちにさせてくれるかのようです。サビのメランコリックなメロディは、やるせない気持ちでいっぱいに満たしてくれるような、美しい旋律になっています。
聞きどころは、前半は夢幻的な雰囲気であるのに対して、最後のサビでは、荒げたドラムやギターが全面に出てくるロックテイストなアレンジになり、最高潮の盛り上がりを見せます。
作曲は、音楽監督パク・ソンイルが手掛けています。
05. キム・ウソン(The Rose) 「You Make Me Back」
男性4人組バンドThe Roseのメインボーカルであるキム・ウソンが歌う「You Make Me Back」は、アコースティックギターとエレキギターが混在し、フォークとロックが融合したようなサウンドになっています。
気だるく野性的なキム・ウソンの歌声が印象的で、暗闇の中にいる自分を呼び戻して欲しいという願いが、”You Make Me Back”というキーワードで表現されています。
作曲家キム・ジンフンが、作詞作曲、シンセサイザーそして、ボーカルのディレクションまでをこなしています。
06. キム・ピル 「あの時のあの子は」
強さの裏に隠されたパク・セロイの眠れない苦い夜を叙情的なメロディに乗せて作られた曲です。
キム・ピルの繊細でありながらも、しゃがれた力強い声に胸が熱くなります。
叙情的で物哀しいメロディですが、聴き終わった後に勇気をもらえ、すっきりとした気持ちにさせてくれるキム・ピルの歌声の魅力が十二分に感じられる曲です。
イントロの穏やかなピアノ音色、広がりのあるストリングスに壮大な世界を感じ、作曲をした音楽監督パク・ソンイルの芸術的なセンスを感じる曲になっています。
07. Sondia 「私たちはただの友達なのだろうか」/「Maybe」
4曲目「私たちの夜」に続いてのSondiaの曲です。
パク・セロイのことを思っているオ・スアの切ない心情が、叙情的な美しいメロディで表現されています。
Sondiaの優しい歌声と落ち着いたピアノの伴奏が心に癒しを与えてくれます。
この曲は、音楽監督パク・ソンイルが作曲とピアノの演奏をしており、繊細な感性の持ち主であることを改めて実感出来る楽曲になっています。
「Maybe」は、「私たちはただの友達なのだろうか」の英語バージョンで、英語詞はSondiaが担当しています。
08. ユン・ミレ 「Say」
『愛の不時着』のOSTで、「Flower」を歌い、注目を集めたユン・ミレ。
パク・セロイへの気持ちが深まるチョ・イソの心情が描かれたバラードです。
愛することの裏にある寂しさが上手く表現されている、ユン・ミレ特有のビブラートを含む歌声に酔いしれます。さらに曲の後半での叫ぶような高音域の歌声は、鳥肌が立つほどの感動と勇気を与えてくれます。
イントロと曲の最後で聞くことが出来る幻想的で悲しいピアノのフレーズに、ユン・ミレがコーラスで”Woo”と合わせた時に生まれる哀愁感、この曲の作曲・ディレクションをした音楽監督パク・ソンイルの職人的センスの凄さを感じざるを得ません。
09. VERIVERY 「With Us」
2019年、ドラマ『偶然発見した一日(ハル)』のOSTでドラマティックな楽曲「My Beauty」を歌い、注目を浴びた7人組ボーイズグループVERIVERY。
メンバーの初々しさが残る、優しい歌声が印象的で、リズムがしっかりしたミディアムテンポのバラードです。辛い一日、どんな試練が待ち受けても、君が一緒にいれば、耐えて行けるという希望と勇気を与えてくれる歌詞になっています。
ドラマOSTの制作で活躍しているプロデュースチーム”TAIBIAN(タイビアン)“と”バーク“、”CHKmate“による作詞作曲です。
10. The VANE 「直進」
シンガーソングライターであるThe VANEこと、チェ・ボフンのパワフルな歌声は、曲タイトルのように真っ直ぐに突き抜けて行き、気持ちの良い爽快感が感じられます。
音楽監督パク・ソンイルが作った曲を、作曲・編曲家FRAKTALのアレンジによって、どっしりとしたロックサウンドとなり、夢に向かって走るパク・セロイの姿がイメージ出来るようなアグレッシブさを全面に出ている楽曲になっています。
11. Crush 「どんな言葉も」
Crushは、『トッケビ』『愛の不時着』で名曲を聞かせてくれた”OST強者“として名が知られるようになり、ドラマのヒットする要素の一つと言っても過言ではない歌手です。
心に安らぎや潤いを与えてくれるような繊細で透明感のあるCrushの歌声は、ドラマのシーンとシンクロし、感動を呼び起こします。
歌詞にある「今この瞬間に もっと愛することにしよう」というフレーズが心に残る、美しいメロディのバラードです。
IU、AKMU(楽童ミュージシャン)など様々なアーティストの作曲編曲を手掛けたホン・ソジンが、この曲の作曲、編曲、プロデュースそしてコーラスまでを担当し、Crushとぴったりと息を合わせています。
12. V(BTS) 「Sweet Night」
アコースティックな雰囲気で、目の前に感じられるようなギターの胴鳴りや弦鳴り、ストリングスの音色、そして低音域が心地良く存在感が溢れ出ているBTS(防弾少年団)のV(ヴィ)の歌声すべてが調和し、神秘的な空気感を作り上げています。
歌詞は英語詞で、傷や悲しみを抱えながらも一歩ずつ成長していけるよう、慰めと勇気を与えてくれるヒーリング要素が含まれた内容になっています。
この曲の制作には、Big Hitエンターテインメント所属の作曲家兼プロデューサーのHiss noise、ADORA(パク・ソヒョン)と世界的なアーティストのヒット曲を手掛けているMelanie Fontana(メラニー・フォンタナ)、Michel ‘Lindgren’ Schulz(ミシェル·リンドグラン·シュルツ)が参加しています。そして、V自身とHiss noiseがプロデュースを担当。
主人公を演じるパク・ソジュンと親交のあるVは、「こんな素敵なドラマに自作曲で参加することが出来て感謝している。」コメントしています。
13. Damon 「Brand New Way」
この曲は、The VANEが歌った「直進」の英語バージョンで、キーが少し下げられているため、より重厚さが増し、Damon(デーモン)の荒々しく力強い歌声にロックスピリッツを感じられる楽曲になっています。
曲タイトル”Brand New Way“を指し示すように、「直進」のニュアンスを維持しつつ、苦難と逆境を乗り越えて“自分の道を切り開こうとする”決意が込められた歌詞になっています。
まとめ
『梨泰院クラス(イテウォンクラス)』のOST全13曲を紹介しました。
その中で半数以上の曲は、音楽監督パク・ソンイルによる作曲で、大きく分けるとポップ・ロック、バラードに分類出来ます。
- 力強さが感じられるポップ・ロック
(02.「始まり」, 03.「石ころ」, 10.「直進」, 13. 「Brand New Way」) - 美しいバラード
(04.「私たちの夜」, 06.「あの時のあの子は」, 07.「私たちはただの友達なのだろうか」/「Maybe」, 08.「Say」)
その他、OSTに欠かすことの出来ないCrushや、BTSのVなど、個性のあるアーティストが参加し、ドラマの演出を盛り上げていました。
ドラマを見終わった後、これらの曲を聴くと数々のシーンが思い出されますが、まだドラマを見ていない人にとっては、OSTの曲を聴いて予習してからドラマを楽しむのも良いと思います。
これからも素晴らしいOSTとの出会いを期待しましょう!