ドラマ『暴君のシェフ』OST(挿入歌)全7曲を紹介!
『暴君のシェフ』(原題:폭군의 셰프)は、tvNで2025年8月23日から9月28日まで放送されたユナ(少女時代)、イ・チェミン主演のドラマです。
日本ではNetflixで見ることが出来ます。
『暴君のシェフ』のOSTには、計7組のアーティストが参加しています。
- ボーイズグループNCTのメンバードヨン
- 男性歌手ホ・ガク
- 男性歌手キム・ヨンウ
- ガールズグループtripleSのメンバーソ・ダヒョン
- 男性ボーカルグループラ ポエム(LA POEM)
- 女性歌手スンヒ
- 男性歌手チャン・ミンホ
それでは、『暴君のシェフ』OST(挿入歌)全7曲を紹介していきます!
ドラマ『暴君のシェフ』概要
見どころ・キャスト
見どころ:
最高の瞬間に過去へタイムスリップしたシェフが最悪の暴君であり、絶対味覚の持ち主である王に出会って繰り広げられるサバイバルファンタジーロマンス。ウェブ小説「燕山君のシェフとして生き残ること」が原作。
明るい性格のフレンチシェフのヨン・ジヨンをイム・ユナ(少女時代)、
朝鮮の王イ・ホンを俳優イ・チェミン、
欲望に満ちた淑媛カン・モクジュを女優カン・ハンナ、
王族チェソン大君を俳優チェ・グィファ、
大妃を女優ソ・イスクが演じる。
キャスト:ユナ(少女時代)、イ・チェミン、カン・ハンナ、ソ・イスク、チェ・グィファ
予告映像
ドラマ『暴君のシェフ』OST(挿入歌)リスト
ドラマ『暴君のシェフ』OST(挿入歌)紹介
01. ドヨン(NCT) 「時間を越えて君へ」
ドヨンは、2016年4月にNCT Uのメンバーとしてデビュー。2017年にはNCT 127のメンバーとして加入し、その後ボーカル力が高く評価され、ミュージカル出演など多方面で活躍。
これまでに、『リッチマン』『ユミの細胞たち』『浪漫ドクター キム・サブ3』『生まれ変わってもよろしく』などのOSTに参加しています。
イントロの夢幻的なピアノの後に、温もりと抑えた切なさが同居しているドヨンの歌声が響きます。
曲の本編開始となるストリングスとエレキギターがユニゾンで奏でるメロディが、タイムスリップストーリーにふさわしいスタートを感じさせてくれます。
歌詞の「もし時を越えて君のもとへ行けるなら/君の手を離さない」という一節には、未来と過去が交錯するドラマの設定と共鳴し、”今この瞬間を大切にしたい“というメッセージが伝わってきます。
ミディアム・バラードの構成ながらも、オーケストラによる重厚なアレンジが、ただ哀しいだけでなく「希望」や「再会への願い」といったポジティブな感情をも帯びています。
温かくて深みのあるドヨンの声は、40人オーケストラの荘厳なストリングスと溶け合い、愛する人に向けた切実な感情を繊細に描き出しています。
この曲は、『この恋は不可抗力』『キング・ザ・ランド』等の様々なドラマOSTを手掛けた作曲チームLucky Cloverと作曲家ソン・ジョンユンが制作を担当しました。
02. ホ・ガク 「いてください」
ホ・ガクは、2010年のオーディション番組「スーパースターK」で優勝し、歌手デビューした男性歌手です。
バラードシーンを牽引し、卓越した歌唱力と感情表現で多くのリスナーから評価を得てきました。
『星から来たあなた』『最高の愛〜恋はドゥグンドゥグン〜』などのドラマOSTに参加し、名曲をヒットさせています。
ホ・ガクの甘く温かな声が、胸の奥から込み上げる想いを静かにすくい上げるように響き、リスナーの心に深い余韻を残します。その穏やかでありながら力強さを秘めた歌声が、ドラマの世界観と見事に重なり、イ・ホンのヨン・ジヨンに対する気持ちをまっすぐに伝えています。
叙情的なメロディは、優美な弦楽器の音色と調和し、クライマックスに向かってドラマティックに高まっていきます。「待ち続ける切なさ」と「もう一度そばにいたい」という願いを、繊細に描き出したこの曲は、聴くたびに、愛しさと切なさが胸の中で静かに交錯することでしょう。
この曲は、Lucky Cloverと作曲家ソン・ジョンユンが作詞作曲、そして、シンガーソングライターBUMHOが作詞に加わり制作されました。
03. キム・ヨンウ 「偶然のように運命のように」
キム・ヨンウは、感性的な歌詞と甘く柔らかなボーカルで知られるシンガーソングライターです。
作詞・作曲の活動の他、これまで様々なOST作品にコーラスやボーカルディレクションとして参加してきました。
そして本作のOSTでは、ついに自身の歌唱で参加をしています。
時代を超えて出会った王とシェフ。偶然のように始まった出会いが、やがて”運命”という名の愛に変わっていく。そんなドラマチックなストーリーにふさわしいこの楽曲。
キム・ヨンウの温もりある、包み込むような声は、出会いのときの緊張や戸惑い、そして少しずつ惹かれていく過程の感情を繊細に表現しています。
軽やかなピアノ、明るいストリングスのフレーズが、キム・ヨンウの柔らかい歌声と重なり、朗らかな空気感を作り出しています。
この曲は、Lucky Cloverと作曲家ソン・ジョンユンが作詞作曲、そして、1DBが作曲に加わり制作されました。
04. ソ・ダヒョン(tripleS) 「クン」
tripleSのメインボーカルであり、正統派ボーカリストソ・ダヒョン。
安定のある歌唱力と幅広い音域の持ち主で、今後も数多くのドラマOST参加が期待されます。
これまでに『浪漫ドクター キム・サブ3』や『夜に咲く花』などのOSTに参加しています。
この曲のタイトル「쿵」は、韓国語で「ドクン」という擬音語。まさに、”恋に気づいた瞬間、心臓が大きく跳ねる音“を象徴しています。
ドキドキ、戸惑い、照れくささなど一言では表せない複雑な胸の高鳴りが、シンプルな一音に詰め込まれています。誰も一度は経験した「恋の始まり」の共感を呼び起こすメロディが、心の奥に静かに余韻を残してくれるでしょう。
懐かしさを感じる甘いメロディとソ・ダヒョンの明るさと愛らしさをあわせ持った歌声が、和やかな気持ちにさせてくれます。
この曲は、Lucky Clover、ソン・ジョンユン、1DBによって制作されました。
05. ラ ポエム(LA POEM) 「朝の国」
ラ ポエムは、男性クロスオーバーグループです。
グループ名はフランス語で自由な芸術家(ボヘミアン)を意味する「La Bohème」と英語で詩を意味する「Poem」を合わせたもので、「自由な芸術家であり、多くの人々の心の中に残る一篇の詩のような音楽を届けたい」という思いが込められています。
最近では、ドラマ『ヴィンチェンツォ』のOSTにも参加しました。
冒頭のオーケストラの堂々とした演奏が豊かに響き渡り、それに導かれながら、ラ ポエムの歌唱が入ります。
ラ ポエムのメンバーそれぞれが異なる色味(テノール/バリトン/カウンターテノール)を持っており、クラシック的な品格がある多彩な声質が合わさることで、一人ひとりの存在感とグループとしての統一感が両立しています。
「クラシックの深み」と「大衆音楽(ポップス)の感性」を自由に往来している点がクロスオーバーの極みを感じます。
“朝”というイメージが、明るさ・希望をもたらす象徴として扱われ、未来へ向かう意志や覚悟を感じさせる声の表情が印象的です。ドラマの”時代と世代を超えた料理・政治”というテーマともリンクし、「新しい始まり」と「希望の光」が音楽として成立しているところが深いです。
この曲は、Lucky Clover、ソン・ジョンユンによって制作されました。
06. スンヒ 「崩れたあの夜」
女性シンガーソングライターのスンヒ。
詳細な情報はあまりないのですが、活動の断片をInstagramやYouTubeチャンネルで見ることができます。
チェックしてみたい方はこちらから。
スンヒの声は、静かな情感とともに紡がれ、まるで夜の静寂にそっと触れるような佇まいを見せます。
「どこへ行けばいいのか、何を掴めばいいのか分からない」——そんな揺れ動く心情を、彼女は一つひとつ丁寧にすくい上げています。
崩れゆく夜に浮かび上がった「忘れたはずの感情」が、再び心の奥に染み込んでいく瞬間を描いており、行き場のない想いと混乱を、スンヒの繊細な歌声がそっと包み込みます。
時にはささやくように、時には崩れ落ちるように、感情の波に寄り添う彼女の歌唱は、リスナーの心を優しく揺らします。
ストリングスアレンジ(ストリング・ディバリウス)は、まるで朝鮮王朝の宮殿に響く夜の調べのよう。
時代劇と現代という二つの世界を音で結びつけ、ドラマの幻想的な世界観を見事に完成させています。
この曲は、Lucky Clover、ソン・ジョンユンによって制作されました。
本OST1曲目「時間を越えて君へ」と2曲目 「いてください」をスンヒがカバーしています。
こちらもぜひ聞いてみてください。
07. チャン・ミンホ 「忘れましょう」
トロット界のトップスターであるチャン・ミンホがOSTに初参戦。
1997年に4人組ダンスグループ「U-Bes」でデビューし、その後トロット歌手へと転身。
安定した歌唱力と端正なルックスが印象的な歌手です。
チャン・ミンホのトレードマークである泣きの歌唱によって、「忘れようとしても忘れられない」という心の葛藤が情感豊かに歌い上げられています。
「別れても、なお心に残る愛」その未練と美しさが、叙情的なメロディの中に繊細に表現されており、歌詞の一節一節からは、過ぎ去った愛を懐かしみながらも前に進もうとする切実な想いがにじみ出ています。リスナーの記憶の奥深くに静かに触れるような、優しくも深い余韻を残します。
この曲の最大の魅力は、韓国的な情緒を感じさせる旋律と、壮大なオーケストラアレンジとの融合にあります。ストリングスの優美な響きや、ピアノの叙情的なフレーズ、そしてドラマティックに盛り上がるオーケストレーションが一体となり、まるで映画音楽のような没入感を生み出しています。
特にサビで感情が一気に爆発するところでは、思わず胸が締めつけられ、感動が止まりません。
この曲は、Lucky Clover、ソン・ジョンユンによって制作されました。

