R&BシンガーソングライターEyedi(アイディ)の新曲「J.us.T」を紹介します。Eyediと言えばレトロなシンセポップを歌っているイメージが強くなりつつあります。これまでリリースした曲も含めて、Eyediの魅力について紹介します。
「J.us.T」は新しさが感じられるレトロミュージック
Eyediは、新曲「J.us.T」を2020年2月にリリースしました。
前作「& New」から約10ヶ月ぶりとなりましたが、その間、2019年8月には日本でのオリジナル楽曲「Perfect 6th Sense」を2019年8月にリリースしています。
K-POP Generationでもその曲を紹介していますので、よろしければご覧ください。
そして、今後ヨーロッパでの活動も開始する予定のことで、グローバルに勢力的に活動をしている注目のシンガーソングライターです。
そして今作「J.us.T」もレトロ感溢れるダンスポップとなっています。
メトロノームの音で始まり、重低音のベースとともに、Eyediのささやくような歌声が入ってきます。この曲の注目すべき点は、アンビエントなレトロ感です。
レトロとは古き良きものに懐かしみを感じるという意味ですが、2019年4月にリリースした「& New」もレトロな雰囲気で、80年の音楽を彷彿とさせるシティポップでした。
しかし、今作の「J.us.T」は「& New」とは少し毛並みの異なるレトロが感じられます。
以下の3つの要素が、そのレトロ感が感じられるポイントです。
レトロ感 ポイント1
分厚くインパクトのあるシンセベースと浮遊感のあるシンセのコントラストが感じられる点です。
ヘッドホンで聞くとよく分かると思いますが、音像(音の前後左右の位置)において、ベースの音が一番前の方に聞こえ、その後ろの方に、Eyediの歌声やアルペジオを奏でるシンセの音にリバーブ(残響効果)の掛かった状態で配置され、奥行きのある空間が表現されています。
最近のK-POPだと、リバーブは掛けているものの、コンプレッサー(音の圧縮)を過度に掛けているため、音の前後感がはっきりと感じられず、平面な音像に感じられることがあります。
80年代の音楽のように、音の区分けがはっきりしているため、独特な空気感が感じられるのがポイント1です。
レトロ感 ポイント2
薄くカーテンのように敷き詰められているパッド系の音が80年代を感じさせる点です。
パッドの音は、平面的な音なのですが、空気感を感じる音楽を作る際には必要不可欠なもので、一般的なポップスだと、シンセストリングスでその空気感が作られることが多いのですが、より空気感を作る際には、パッドの音を使用します。
この曲の冒頭から最後まで、コードが延々と奏でているがこのパッドの音で、これが臨場感のある雰囲気を作り上げています。
Eyediの歌声の背景に、80年代で使用されていたような、空気を感じられるエフェクトを使用しているのがポイント2です。
レトロ感 ポイント3
80年代の雰囲気を出しているデジタルリバーブを使用している点です。
ポイント1と2の内容と少し重複しますが、80年代による使用していたリバーブを再現して、アンビエント(環境音楽)な雰囲気が出ているところにレトロ感が感じられます。
また、「J.us.T」の歌のメロディは起伏が少なく、何か作業をしながら聞いても耳障りで無いため、まさにアンビエントだと言えます。
レトロ感まとめ
いわゆる懐かしさを感じさせるようなレトロな雰囲気を、今風なレトロミュージックとして再構築したのが「J.us.T」であると思います。
絶妙に作られたバックトラックに、Eyediの歌声が加わることで幻想的なオーラをまとい、独特な世界観が生まれています。
これからのEyediに目が離せない
これまでリリースされた「Caffeine」(2018年12月)や「& New」(2019年4月)は、サビのメロディがしっかりとあり、レトロポップスであるのに対して「J.us.T」は、レトロでアンビエントなポップスであると言えます。
Eyediの楽曲は、Eyedi自身とアメリカのポップミュージックのプロデューサーフランシス(Francis)との共同制作となっていますが、彼の思わくはアンビエントな音楽、シティポップが好まれるヨーロッパをターゲットにしていると推測します。今後のEyediの展開に期待を感じますね。
https://news.kstyle.com/article.ksn?articleNo=2138718
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