『サイコだけど大丈夫』OST(挿入歌) 全13曲を紹介!〜Heize、YONGZOO、イ・スヒョン(AKMU)、CHEEZEが参加

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『サイコだけど大丈夫』OST(挿入歌)全13曲を紹介!

ドラマ『サイコだけど大丈夫』(사이코지만 괜찮아 / 英題: It’s Okay to Not Be Okay)は、韓国のケーブル局tvNで2020年6月20日〜2020年8月9日に放送されたキム・スヒョンソ・イェジ主演のドラマです。
日本ではNetflixで見ることが出来ます。

韓国では、大ヒットと言えるほどではなかったようですが、海外での人気は高く、日本でもNetflixの今日の総合トップ3に入るほど、話題性の高いドラマになっています。

ドラマとは切り離すことが出来ないOST(挿入歌)
『サイコだけど大丈夫』のOSTは、『トッケビ』や『愛の不時着』のOSTを手掛けたナム・ヘスンが音楽監督を務め、期待が集まります!

それでは、『サイコだけど大丈夫』OST全13曲を紹介します!

ドラマ『サイコだけど大丈夫』概要

あらすじ・見どころ・キャスト

あらすじ・見どころ:
人生の重さがつらく愛を拒否する精神病棟の保護士と生まれつき愛を知らない童話作家が互いに傷を癒し合うファンタジー童話のような少しおかしなラブコメ。精神病棟の保護士ムン・ガンテを俳優キム・スヒョンが、人気童話作家コ・ムンヨンを女優ソ・イェジ、ガンテの兄で自閉スペクトラム症のムン・サンテを俳優オ・ジョンセが演じる。

金もなく、両親もなく、希望すらない精神科病棟の保護士。彼にあるのは自閉スペクトラム症の兄一人。ただひと月の月給で兄とお腹いっぱいに食べてゆっくり眠れさえすれば、それでいいという男の前に童話の中の魔女のようなおかしな女性一人が現れる。刃物の代わりにペンを振り回して童心を支配し、操る児童文学界の女王。その上、先天的な欠乏で愛の感情を知らない彼女が、愛を拒否する男に運命的に惹かれてしまう。こうして血が飛び、身がえぐれる戦争のような駆け引きが始まる…。

キャスト:
キム・スヒョン、ソ・イェジ、オ・ジョンセ、パク・ギュヨン、キム・ジュホン、パク・チンジュ

引用: WoW!Korea http://www.wowkorea.jp/profile/200884.html

予告映像

https://www.netflix.com/title/81243992

ドラマ『サイコだけど大丈夫』OST(挿入歌)リスト

  1. Heize(ヘイズ) 「You’re Cold」 ★★★
  2. サム・キム 「息」 ★★
  3. パク・ウォン 「My Tale」 ★
  4. Special Track vol.1-1. Elaine(イレイン) 「Wake Up」
  5. Special Track vol.1-2. Ga Eun(カウン) 「Got You」 ★
  6. Special Track vol.1-3. キム・ギウォン 「Your Day」
  7. イ・スヒョン(AKMU) 「まだあなたの時間に生きる」 ★★
  8. Special Track vol.2-1 ジャネット・ソ 「In Silence」
  9. Special Track vol.2-2 ジャネット・ソ 「I’m Your Psycho」
  10. Special Track vol.2-3 ジャネット・ソ 「Lighting Up Your World」
  11. キム・ピル 「僕も知らない歌(Hallelujah)」
  12. CHEEZE(チーズ) 「君だからありがとう」 ★★★
  13. YONGZOO(ヨンジュ) 「Puzzle」 ★★

★:オススメ曲

ドラマ『サイコだけど大丈夫』OST(挿入歌)紹介

01. Heize(ヘイズ) 「You’re Cold」

OST一曲目を飾るのは、『トッケビ』や『ホテルデルーナ』のOSTにも参加しており、OSTシンガーとしても名を上げている、ラップシンガーのHeize(ヘイズ)

どことなく懐かしさを感じさせるメロディが印象的なR&Bバラードです。
ピアノ伴奏中心で幻想的な雰囲気のAメロ、心地よいリズムに乗せられた叙情的で酔いしれたくなるサビのメロディ、一度聴いただけでこの曲の魅力に惹かれることでしょう。
2コーラス後、大サビへつなぐラップパートのバックで流れる美しすぎるピアノのフレーズも聴きどころの一つです。

You’re Cold」は、このドラマの音楽監督ナム・ヘスンと、これまで一緒に制作を続けてきた作曲家のパク・ジノ、2人で作詞作曲をしています。

02. サム・キム 「息」

『トッケビ』のOST曲「Who Are You」で、繊細で美しい歌声を聞かせてくれたサム・キム
独特な歌い方のサム・キムの”“から感じられる切なさがとても伝わってきて、やるせない気持ちになってしまう程、心が動かされる楽曲です。
主人公ムン・ガンテとコ・ムンヨン2人のどこか少し違う愛は、お互いに形のない空気のよう、生きている一瞬もそばを離れたことのない”息”であるというテーマで作られたこの曲は、このドラマの中でも思い出深い一曲になりそうです。

この曲も音楽監督ナム・ヘスンとパク・ジノによる制作です。

03. パク・ウォン 「My Tale」

シンガーソングライターのパク・ウォンの温かみのある歌声が切なく、ピアノを中心に、雰囲気のあるギターの音色や繊細で感傷的なストリングスのフレーズが、ドラマティックに展開されるバラードです。

この曲の「毎晩読んでも また、読みたい君 My tale」という歌詞は、童話作家コ・ムンヨンの童話を読みながら癒やされ、コ・ムンヨンの事をもっと知りたいと思うムン・ガンテの気持ちを描いているかのようです。

この曲には、ナム・ヘスンとパク・ジノに加えて、『愛の不時着』『自己発光オフィス』などのドラマOSTの楽曲を手掛けた制作チームSurf Greenが参加し、新たな風が吹き込まれ、完成度が高められています。

Special Track vol.1-1. Elaine(イレイン) 「Wake Up」

振り子時計の音とともに、リズミカルなビートで始まり、淡々としたアンニュイな雰囲気で展開されます。
その後、曲の中盤あたりから、急にエレキギターやドラムスが荒々しいロックなテイストに切り替わり、異なる楽曲が1曲に収まっているかのような、K-POPではあまり例のない曲の構成になっている点が斬新です。この曲を制作しているナム・ヘスンとSurf Greenにしては、意外なアレンジで新しい一面が感じられます。

Elaine(イレイン)は、オーディション番組「K-POP STAR 6」出身で2015年にデビューしたシンガーソングライターです。
Elaineの歌声はどことなくエキゾチックな雰囲気で、中低音域のハスキーボイスが特徴です。さらに繊細さと力強さを兼ね備えた独特な歌声は、K-POP界では唯一無二の存在と言えるでしょう。

Special Track vol.1-2. Ga Eun(カウン) 「Got You」

Got You」は、オルゴールのようなベルの音や音程が上がったり下がったりするシンセリードが特徴で、どことなく不思議な世界観が感じられる曲です。
かっちりとしたシンセサイザーで作られたバックトラックは無機質な印象があるものの、Ga Eun(カウンのハスキーな歌声は、AメロBメロはヒップホップのようなソウルフルな歌い方であるのに対して、サビでは洗練されたクリアな歌声となっています。このギャップが1曲で2度美味しい隠し味となっています。

Ga Eun(カウン)は、2017年にデビューしたシンガーソングライターで、ソウルフルで少し気だるさを感じる歌い方が特徴で、ヒップホップアーティストからフィーチャリング、コーラスの依頼が多いとのことで、今後期待が集まるアーティストです。

Special Track vol.1-3. キム・ギウォン 「Your Day」

ステップを踏みたくなるようなキム・ギウォンの軽やかな歌声は、春の日差しの中、パレードを見ているかのような純真無垢な気持ちにさせてくれます
ミュージカルのような華やかでほのぼのとした雰囲気で、このOSTの中では一番明るい曲です。

コ・ムンヨンの出版サイン会に招待されたムン・サンテのウキウキとしたトキメキが表現されている曲です。

04. イ・スヒョン(AKMU) 「まだあなたの時間に生きる」

兄妹デュオAKMU(アクミュー)の妹イ・スヒョンが歌う叙情的で切ないメロディのバラードです。

イ・スヒョンの繊細で澄んだ歌声と、少し重みのある落ち着いたピアノの旋律が上手く調和して、幻想的な世界を創り上げています。曲の後半では、歌声に力強さが増し、これまで以上にイ・スヒョンの表現力の幅が広がっていることが感じられます。
AKMUでは、アコースティック、EDM、バラードなど幅広くポップスを聞かせてくれましたが、イ・スヒョンがソロ歌手として始動する前の渾身の一曲と言えるでしょう。

この曲は、ムン・ガンテが少年時代に訪れたコ・ムンヨンの家に再び訪れ、長い時間を経て再会し、2人が見つめ合う場面で流れました。
ナム・ヘスンSurf Greenによる作詞作曲です。

Special Track vol.2-1 ジャネット・ソ 「In Silence」

2020年2月にデビューしたラップとボーカルをこなすシンガーソングライターのジャネット・ソ
ジャネット・ソの歌声は、曲の前半は中低音域で重いトーンですが、後半サビで劇的な展開を見せ、切なげなハイトーンボイスがドラマのシーンを演出します。
子供時代のムン・ガンテのシーンで、童話のナレーションと共に挿入された曲です。

Special Track vol.2-2 ジャネット・ソ 「I’m Your Psycho」

Ga Eun(カウン)が歌った「Got You」と似た雰囲気で、笛のようなシンセリードやチェロのピチカート奏法、オルガンなどの音色が不思議な世界観を創り上げています。
「In Silence」とは異なるジャネット・ソのつぶやくような歌い方が印象的です
コ・ムンヨンのテーマ曲で、ムンヨンの突拍子もない行動をまさに表現しているかのように、どんぴしゃではまったと感じる曲になっています。

Special Track vol.2-3 ジャネット・ソ 「Lighting Up Your World」

朝、窓から明るい日差しが入ってきた時のような清々しさが感じられる楽曲です。
イントロからずっと小刻みに奏でられるリズミカルなギターや、2コーラス目から入ってくる歪みのあるギターの音色がブリティッシュロックを彷彿させます。

ムン・ガンテ、ムン・サンテ、コ・ムンヨン3人が、ムンヨンの家で初めて一緒に食事をするシーンなど、幸せな雰囲気が感じられるシーンに挿入されました。
ジャネット・ソの歌声安らぎを与えてくれるように温かく心を落ち着かせたい時にオススメしたい楽曲です。

05. キム・ピル 「僕も知らない歌(Hallelujah)」

男性歌手キム・ピルの「Hallelujah(ハレルヤ)」という歌詞のリフレインがそっと勇気づけてくれるロック・バラードです。
曲の冒頭ではピアノだけで、しっとりと淡々と進みますが、曲の中盤からエレキギターやドラムが加わり、ブリティッシュテイストで厚みのあるサウンドへ変わって行きます。
暗闇の中に一筋の明かりが差す神秘的な光景が浮かび、聴き終わった後に心のつっかえが解消され、すっきりとした気持ちにさせてくれるかのようです。

この曲もナム・ヘスンSurf Greenによる作詞作曲で、進むべき道を見い出せず立ち止まってしまった時に、暗い道を明るく照らす灯火になることを願って作られたそうです。

06. CHEEZE(チーズ) 「君だからありがとう」

CHEEZE(チーズ)は、以前は4人組バンドでしたが、現在は女性ボーカルのダルチョンのソロプロジェクトとなっています。

君だからありがとう」は優しく温かみのあるピアノと、ダルチョンの柔らかい歌声の相性が良く、とても心地良く耳に響きます。
この曲は三拍子となっていますが、三拍子のリズムは、副交感神経を刺激してリラックスさせる効果があるそうです。
まさにそのとおりで、感情の高まりを表現しているようなストリングス、穏やかな笛のような管楽器の音色、すべてが絶妙な調和を見せ、癒やしを与えてくれます。

君だからありがとう」は、『愛の不時着』OSTでのセジョン(gugudan)すべての私の日々」を手掛けたナム・ヘスンとプロデュースチームB.a.Bによる制作です。

ムン・ガンテとコ・ムンヨンのファーストキスのシーンで流れたとても愛らしい一曲です。

07. YONGZOO(ヨンジュ) 「Puzzle」

YONGZOO(ヨンジュ)は『ザ・キング:永遠の君主』など話題のドラマのOSTに参加している実力派歌手です。
Puzzle」は、清々しく、前向きな気持ちにさせてくれるようなOST最後の曲にふさわしい楽曲で、時折り力強さを感じられるYONGZOOの甘い歌声が印象的です
“君無しでは完成できない パズルの最後のピースがが君だということを”という歌詞が、ムン・ガンテとコ・ムンヨン2人の愛を表現しているかのようです。

イントロのギターの音でどこかで聞いたことがあるような音と気付いた方は、耳が肥えていますね。
愛の不時着』OSTの ユン・ミレ「Flower」のイントロで聞くことの出来る、少し歪んだ綺麗なギターの音です。
もちろん作曲は「Flower」と同様にナム・ヘスンSurf Greenです。

『サイコだけど大丈夫』OST まとめ

サイコだけど大丈夫』のOSTでは、『トッケビ』や『愛の不時着』などの大ヒットドラマのOSTを手掛けた音楽監督ナム・ヘスンが、ほとんどの曲を手掛けていました。

このOSTでは、ドラマのストーリーの本質を支える楽曲と、よりドラマの深い部分を表現している楽曲、大きく2つに分かれていると感じました。
1から7までのナンバリング曲以外に差し込まれているSpecial Track vol.1とvol.2では、主演の3人のキャラクターが感じられるような個性のある楽曲が含まれ、このドラマの濃く深い世界観を感じ取ることが出来ます。

1曲目Heize(ヘイズ)の「You’re Cold」と7曲目YONGZOO(ヨンジュ)の「Puzzle」以外は、全てバラード曲で、どれも素晴らしい楽曲ばかりでした。
ナム・ヘスンを中心に制作されたと言え、似通った雰囲気は全く無く、ドラマのシーンに合わせるためにしっかりと作り込まれている印象があります

このOSTから『トッケビ』や『愛の不時着』とはまた異なる「ナム・ヘスン」ワールドを感じることが出来ました。

ナム・ヘスンが手掛ける次のドラマOSTにも期待しましょう。

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この記事を書いた人

K-POP歴22年。
時代の流れに流されず、常に良い音楽を探して、聞き続けています。
横浜市在住/職業: Web制作会社のエンジニア/趣味: コーディング・プログラミング、作曲、書店巡り・読書、映画鑑賞、韓国料理など辛いもの好き。

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