ドラマ『ザ・キング:永遠の君主』紹介
『ザ・キング:永遠の君主』は、俳優イ・ミンホが除隊後、復帰第一弾となるファンタジーロマンスドラマで、韓国では、2020年4月17日から6月6日まで放送されるドラマです。
日本でも韓国放送同日に、Netflixで見ることが出来ます。
https://www.netflix.com/jp/title/81260283
脚本を手がけたキム・ウンスク(『太陽の末裔』、『トッケビ』)と演出家ペク・サンフン(『太陽の末裔』)によるゴールデンコンビ、そして、日本でもヒットしたドラマに出演した二人 イ・ミンホ(『青い海の伝説』)&キム・ゴウン(『トッケビ』)による大ヒット間違いなしと言われる豪華キャストの作品となっています。
ドラマ『ザ・キング:永遠の君主』概要
みどころ・キャスト
みどころ:
引用: WoW!Korea http://www.wowkorea.jp/profile/200825.html
韓国ドラマ「ザ・キング:永遠の君主」は、次元の門を閉めようとする理系型の大韓帝国皇帝イ・ゴンと誰かの人生、人、愛を守ろうとする文系型の女性刑事チョン・テウルが両世界を行き来しながら生まれる別次元のファンタジーラブストーリーを描いた作品。
大韓帝国第3代皇帝のイ・ゴンを俳優イ・ミンホ、女性刑事チョン・テウルを女優キム・ゴウンが演じる。
キャスト:
イ・ミンホ、キム・ゴウン、ウ・ドファン、キム・ギョンナム、チョン・ウンチェ、イ・ジョンジン
ドラマ公式サイト
SBS 더 킹 : 영원의 군주: https://programs.sbs.co.kr/drama/theking
予告映像
ドラマ『ザ・キング:永遠の君主』劇中歌リスト
- Zion.T「 I Just Want To Stay With You」
- ファサ(MAMAMOO) 「Orbit」
- キム・ジョンワン(NELL) 「Gravity」
- YONGZOO(ヨンジュ) 「Maze」
- ハ・ソンウン 「I Fall In Love」
- DAVICHI 「Please Don’t Cry」
- ソヌ・ジョンア 「花が咲くのを止めることはできない」
- ポール・キム 「Dream」
- Gaeko(ゲコ), キム・ナヨン 「Heart Break」
- ZICO(ジコ), ウェンディ(Red Velvet) 「私の一日は君でいっぱい」
- GUMMY(コミ) 「My Love」
- ファン・チヨル 「みんな眠っている夜」
- イム・ハンビョル、キム・ジェファン 「You’re My End and My Beginning」
ドラマ『ザ・キング:永遠の君主』OST(劇中歌)紹介
01. Zion.T 「 I Just Want To Stay With You」
男性ヒップホップシンガーZion.T(ジャイアンティ)の優しく甘い歌声が美しく響くバラードです。どことなくトッケビ感が感じられる儚くも懐かしい幻想的な世界を感じます。
この曲は、作曲家ソン・ジェミンと、男女デュオPoetic NarratorのメンバーであるシンガーソングライターDOKOが手掛けています。
Zion.Tは、ドラマOSTには何曲か参加しており、過去には大ヒットドラマ『ピノキオ』(2014年)のOSTにも「Kiss Me」という曲で参加していました。今後のドラマOSTでの活躍が期待されます。
02. ファサ(MAMAMOO) 「Orbit」
MAMAMOOのメンバーであるファサが放つ、ヒップホップのリズムとパワフルなボーカルが上手く調和されたスケールの大きさが感じられるナンバー。
1、2話のエンディングで流れ、次元を行き来する神秘的な雰囲気も感じられる曲です。
この曲は、MAMAMOOが所属する音楽事務所RBWの作曲家パク・ウサン(박우상)による作曲です。
パク・ウサンは、『トッケビ』OSTでMAMAMOOが参加した「LOVE」 や大ヒットドラマ『愛の不時着』OSTでのDAVICHI「夕焼け」 などを手掛けており、今後のドラマOSTで期待されている注目の作曲家です。
03. キム・ジョンワン(NELL) 「Gravity」
ロックバンドNELLのボーカルであるキム・ジョンワンが一人で参加ながらもNELL特有の洗練された空気を感じるロックバラードです。和みと心地良さを感じるエレキギターのループに、”Gravity“というキーワードが加わり幻想的な雰囲気が醸し出されています。
女性デュオChinjamae(チンジャメ)のラエル(Ra.L)とナオミが作詞を担当し、『太陽の末裔』『雲が描いた月明かり』『君も人間か?(Are You Human?)』などの大ヒットドラマOSTを手掛けた本ドラマの音楽監督でもあるアリ(カン・ドンユン)が作曲を担当しています。
何となく、『トッケビ』の「Stay With Me」(EXOチャンヨル&パンチ)のイントロと似ているのはご愛嬌。本OSTを聴いていて、音楽監督アリの作品が、少しずつOST職人Rocoberry(ロコベリー)の作風に似てきているのは玉にキズ。
04. YONGZOO(ヨンジュ) 「Maze」
この曲は、悲劇的に父を亡くしたイ・ゴンの悲しみを”Maze(迷路)“になぞらえて表現されています。
YONGZOO(ヨンジュ)の繊細で温かみのある歌声がとても美しく、哀愁漂う悲しいチェロの音色が、その歌声を神聖なものへと変化させているように感じられます。この曲は音楽監督アリによって制作されました。
YONGZOO(本名: パク・ヨンジュ)は、SMエンターテインメントで3年間訓練をした後、SMルーキーズの準メンバーなどを経て、2018年に”YONGZOO“という名前でデビューしました。
YONGZOOはドラマOSTで活動が多く、『君も人間か?(Are You Human?)』OSTの「目を合わせたら」という曲でも注目を浴びました。
05. ハ・ソンウン 「I Fall In Love」
Wanna One出身ハ・ソンウンの甘い歌声と優しいメロディが際立ち、心に和みを与えてくれるような、ホッとした気持ちにさせてくれる一曲です。
チョン・テウルに対するイ・ゴンの恋が始まる時のときめきが表現されているようです。
この曲は、Noheul(ノウル)とKRAZYPARK(パク・トクソン)の二人によって作曲されました。
Noheul(ノウル)は『ホテルデルーナ』OSTでも「Another Day」「その終わりにあなた」を制作しており、今後も注目しておきたいOST作曲家です。
06. DAVICHI 「Please Don’t Cry」
DAVICHIの二人の歌声が、”ただただ美しい“の一言です。
繊細なハイトーンボイスのイ・ヘリと、切ない心情がよく伝わってくるカン・ミンギョン、二人のコンビネーションがなくては、このような素晴らしい楽曲は生まれて来なかったと思います。
DAVICHIは、ドラマ『愛の不時着』でも「夕焼け」という曲を歌っており、映像と合わせた時の感動の相乗効果が素晴らしく、ドラマOSTには欠かせない存在と言えます。
この曲は、シンガーソングライターdinner coat(디너코트)とCRUSH 「二人だけの世界へ(『愛の不時着』OST)」を手掛けたドン・ウソクが作曲しています。
07. ソヌ・ジョンア 「花が咲くのを止めることはできない」
女性シンガーソングライターのソヌ・ジョンアのアコースティックで、和やかな雰囲気ながらもどことなく叙情的な曲です。
チョン・テウルの、イ・ゴンを思う切ない心情を、レンガをくぐっても花を咲かせる野花の心で表現しているようです。
ソヌ・ジョンアの温かみがあり、包み込んでくれるような歌声は、聞けば聞くほど、虜になるでしょう。
この曲は、シンセサウンドが得意な女性作曲家DONNA(도나)が作曲し、CUZDによってアコースティックな雰囲気にアレンジにされています。
08. ポール・キム 「Dream」
チョン・テウルに対するイ・ゴンの心をポール・キムならではの、甘く柔らかい歌声で表現されています。
ポール・キム特有の切なさが、特に曲後半の盛り上がり部分で感じられ、ドラマのシーンとシンクロします。
「Dream」は、音楽監督アリとポール・キムが共同で作詞作曲し、作詞家キム・セジンが完成度を高めています。
次世代の音源強者と呼ばれているポール・キムは、昨年のドラマ『ホテルデルーナ』OSTでも「さよなら」で心にダイレクトに伝わってくるような温かみのある歌声を聞かせてくれました。
ポール・キムは表現力の高さから、ドラマOSTで欠かすことの出来ない存在となりつつあります。今後も様々なドラマで起用されることは間違いないでしょう。
09. Gaeko(ゲコ), キム・ナヨン 「Heart Break」
ラッパーGaeko(ゲコ)と、様々なOSTの音楽監督から、引く手数多のキム・ナヨンのコラボ曲です。
ドラマティックな展開を予感させてくれるイントロに引き込まれ、その後のキム・ナヨンの憂いを帯び、訴えかけるような歌声に、惹きつけられることでしょう。
畳み掛けるようなGaekoのラップは、ピアノとストリングスが奏でる叙情的なバックトラックにとてもマッチしていて、キム・ナヨンのパートへの上手く橋渡しをする盛り上げ役となっています。
Gaekoと音楽監督アリが共同作詞を行い、CRUSH(クラッシュ)の「Beautiful」(トッケビ)などを手掛けたファン・チャニが担当しています。
10. ZICO(ジコ), ウェンディ(Red Velvet) 「私の一日は君でいっぱい」
ラッパーZICO(ジコ)とRed Velvetのウェンディのコラボ曲です。
イントロの穏やかなピアノで始まり、その後のウェンディの柔らかい歌声で穏やかな雰囲気いっぱいになります。
ウェンディの歌声と普段はあまり聞くことの出来ないZICOの甘い歌声が上手く調和されていて、ロマンティックな気持ちになれます。
この曲は、ZICOによる作詞、音楽監督アリと「椿の花が咲く頃」のOSTを手掛けたホ・ソンジンによる作曲です。
11. GUMMY(コミ)「My Love」
バラードの女王GUMMYが歌う「My Love」は、涙を誘うような叙情的で哀愁のあるメロディが印象的な曲になっています。
GUMMYは、様々なドラマOSTに起用されているものの、どれ一つとして同じような表現は無く、曲に合った歌い方を使い分けているバラード職人です。
曲の後半に行くにつれ、熱くなっていく歌唱が感動的で、GUMMYの得意とするビブラートが切なく響きます。
「My Love」は、イ・ゴンの運命的な愛を守ろうとする気持ちが表現されていて、永遠にチョン・テウルのそばにいると約束を込めた曲になっています。
作詞は、色々なドラマOSTにおいて、叙情的な歌詞で注目されているハナ(하나)、作曲は、音楽監督アリ、編曲にはドラマ『自己発光オフィス』や『100日の郎君様』などのOSTで楽曲提供している制作チームトム&ジェリーが担当しています。
12. ファン・チヨル 「みんな眠っている夜」
躍動的なストリングスと温かみのあるヴィンテージなギターの音色、そしてファン・チヨルの優しく甘い歌声が印象的な曲です。
夢から目覚めずに、私のそばから離れてはいけないという甘い愛の感情が表現されていて、ホッと気持ちを落ち着かせてくれるような穏やかな雰囲気が心地良いです。
サウンドプロデュースのテボン(태봉이)が作詞作曲・編曲、そしてピアノ、ギター、ベース全てをこなしています。
13. イム・ハンビョル、キム・ジェファン 「君は僕の始まりであり最後だ」
元X1のイム・ハンビョルと、元Wanna Oneのキム・ジェファンによるデュエット曲で、高音域が切なく響き渡るバラードです。
平行する世界を越えて、チョン・テウルを守ろうとする皇帝イ・ゴンの気持ちが込められた歌詞となっており、イム・ハンビョルとキム・ジェファンの熱唱が感動的なシーンに更なる感動を与えることでしょう。
キム・ジェファンは、ドラマ『愛の不時着』のOSTで「ある日には」という曲を歌っているのも記憶に新しく、今後もOSTで活躍が期待されます。
この曲は、イム・ハンビョルが作詞を担当し、さらに、イム・ハンビョルと音楽監督アリ、そして、音楽プロデュースチームMonoTreeのチュ・テグァンが作曲を担当しています。
まとめ
ドラマ『ザ・キング:永遠の君主』のOST楽曲は、個性のある曲ばかりで、ドラマのシーンにジャストで合わせられるようなものが多くあったと感じました。
私が特に印象的だった曲は、
・Zion.T「 I Just Want To Stay With You」
・YONGZOO(ヨンジュ) 「Maze」
・ポール・キム 「Dream」
の3曲でした。
音楽監督アリが直接作曲している曲が多く、またキム・ジョンワンやGUMMYなどのベテラン歌手、Zion.T、DAVICHI、ファサ、ポール・キムの中堅歌手、そして、OSTに欠かせないキム・ナヨン、バランスの良い実力派アーティストを起用しているのも、監督としての裁量が際立っていました。
新しいドラマが作られる毎に、素晴らしい映像と音楽が生まれ、より良い作品と出会えることはとても素晴らしいと常日頃に感じています。
今後も韓国ドラマ、そしてOSTから目が離せません。