『恋は命がけ』OST(挿入歌)全11曲を紹介!
『恋は命がけ』(原題:오싹한 연애)は、tvNで2026年7月18日から放送されたパク・ウンビン、ヤン・セジョン主演のドラマです。
日本では、Netflixで見ることが出来ます。
『恋は命がけ』のOSTには、以下のアーティストが参加しています。
- ガールズグループIVEのメインボーカル リズ
- ボーイズグループSEVENTEENのメンバー ドギョム
- バンドsonlmor(ソンウルモア)のボーカル イム・ジュンウォン
- ボーイズグループZEROBASEONEのメインボーカル キム・テレ
- ボーイズグループLNGSHOTのメインボーカル ルイ
- ガールズグループi-dleのメインボーカル ミンニ
- 女性歌手 g0nny (ガンニ)
- バンドDragon Ponyのボーカル アン・テギュ
- 男性歌手 JUNNY
- 男性シンガーソングライター ギョム (GYE0M)
- 女性シンガーソングライター ヘン (HEN)
それでは、『恋は命がけ』OST(挿入歌)全11曲を紹介していきます!
ドラマ『恋は命がけ』概要
見どころ・キャスト
見どころ:
韓国ドラマ「恋は命がけ」(全12話)は、霊が見えるホテル財閥の令嬢と、事件を逃さない熱血検事が奇妙な縁で結ばれ、繰り広げるオカルト共同捜査ロマンスだ。アジア全域で人気を博した同名の映画(2011)を原作に、ドラマならではのユニークな設定を加えている。
- 国内屈指のホテル財閥令嬢であり、「幽霊が見える」という秘密を隠し持つチョン・ヨリを女優パク・ウンビン
- 不正の前では一歩も引き下がらない、原則主義の性格を持つエース検事マ・ガンウクを俳優ヤン・セジョン
- CLレイモンドホテルの代表でありグループの後継者カン・ミンファンを俳優オン・ソンウ
キャスト:
パク・ウンビン、ヤン・セジョン、オン・ソンウ(元Wanna One)引用: WoW!Korea https://www.wowkorea.jp/profile/video/6263.html
予告映像
ドラマ『恋は命がけ』OST(挿入歌)リスト
ドラマ『恋は命がけ』OST(挿入歌)紹介
01. リズ (IVE) 「トンネル (Tunnel)」
リズ (LIZ / キム・ジウォン) は、2021年12月に、6人組ガールズグループIVEのメインボーカルとしてデビュー。
透明感のある歌声と高い歌唱力でグループのボーカルを支えています。
IVEはデビュー曲「ELEVEN」を皮切りに、数々のヒット曲を発表し、韓国のみならず日本や世界でも高い人気を獲得。2025年には3rd EP『IVE EMPATHY』をリリースするなど、グローバルな活躍を続けています。
リズは、これまでに『愛は一本橋で』『君は天国でも美しい』『本日も完売しました』等のドラマOSTに参加しています。
リズ[Instagram]
エモーショナルなバラードで、ドラマの世界観を優しく彩っています。
この曲は「出口の見えない暗闇」を人生のたとえに使っています。不安や孤独で苦しくなりながらも、わずかな光を信じて前に進もうとする気持ちを、静かに歌っています。
曲の始まりはピアノの穏やかな音から。静かで深い孤独感が伝わってきます。そこにストリングスが加わると、感情がゆっくりと大きくなり、心にじんわり響きます。
特に素晴らしいのはリズの歌声です。透明で澄んだ声がとても綺麗で、歌詞のひとつひとつに切なさと温かみが込められています。悲しみを大げさに叫ぶのではなく、心の奥底にある小さな揺れを丁寧に表現する歌い方が素敵。ドラマの主人公たちの傷や孤独が、よりリアルに感じられます。
「トンネル」が伝えているのは、ただの絶望だけじゃないということ。暗闇の中にもちゃんと「希望の光」があることを見失わない大切さです。だからドラマのロマンティックで少しミステリアスな雰囲気を引き立てるだけでなく、聴く人の日常の心にも静かに寄り添ってくれます。
IVEの楽曲ではパワフルなダンス曲で活躍するリズですが、この曲ではボーカリストとしての繊細な表現力が光っています。感情の細やかな表現と力強い歌唱力を改めて感じさせてくれる一曲で、リズの新しい魅力を再発見できます。
02. ドギョム (SEVENTEEN) 「Stay With Me」
SEVENTEENのメインボーカル、ドギョム。
伸びのある高音と安定した声量、明るさと切なさを自在に行き来する歌声が最大の魅力です。序盤で感情を抑え、クライマックスで一気に解放するタイプの楽曲と特に相性が良いです。
これまでに『偉大な誘惑者』『二十五、二十一』『サムダルリへようこそ』『いつかは賢いレジデント生活』などのドラマOSTに参加しています。
曲は叙情的なピアノの旋律から静かに幕を開けます。
孤独と寒さを思わせる静けさの中で、ドギョムの声がそっと入り込んできます。そこから徐々にギターとドラムが加わり、後半では激しいロックサウンドへと一気に加速していきます。序盤で感情を抑え、クライマックスで一気に解放する展開は、まさにドギョムのボーカルが最も輝くタイプの楽曲です。
「冷たい世界に一人残された孤独と、その中で見つけた唯一の温もりを守りたいという切なさ」を、繊細さと爆発力を両立させた歌声で完璧に表現しています。特にサビでの伸びやかな高音と、声量を最大限に活かした叫びは、聴く人の胸を強く揺さぶります。ドラマで描かれるキャラクターたちの切ない感情と、彼の訴えかけるような音色が美しく重なり、視聴者の没入感をさらに高める役割を果たしています。
制作チームBalcony SwimのYOSKEとチェ・スファンによる制作で、ピアノからロックへの劇的な展開で、ドギョムのボーカルをしっかりと支えたアレンジになっています。
03. イム・ジュンウォン (sonlmor(ソンウルモア)) 「Somehow」
イム・ジュンウォンは、韓国の5人組インディーバンドSonlmorのボーカル兼フロントマンであり、作詞・作曲も手がけるシンガーソングライターです。
バンドとしては、2023年9月26日にシングル「Crappy Romance」でデビュー。オルタナティブロックを基調とした情感豊かなサウンドで注目を集めています。
イム・ジュンウォン自身、バンド楽曲の制作に深く関わる一方、ソロ活動としては、『21世紀の大君夫人』『鉄槌教師』のドラマOSTに参加し、繊細で温かみのある歌声を活かしたソロボーカルとして評価を高めています。
楽曲のテーマは「長い闇の先でようやく見つけた希望」。
孤独や痛みを経験しながらも、決して消えることのない温もりを静かに描き出しています。
派手な盛り上がりで感情を押し出すのではなく、そっと寄り添うように進行するメロディが印象的で、ドラマの余韻をより深く心に刻み込んでいます。
イム・ジュンウォンのボーカルは、過度なテクニックを前面に出すことなく、一つひとつの言葉を丁寧に紡ぐような歌唱が魅力です。息遣いまで感じられる繊細な表現によって、楽曲に込められた「希望」というメッセージが自然と聴き手へ届けます。
サウンド面では、ピアノを軸にした穏やかなアレンジに、ギターやシンセサイザーが柔らかな彩りを添え、静かなドラマティックさを演出。リズム隊も決して主張しすぎることなく、ボーカルを包み込むようなアンサンブルを構築している。
この楽曲は、J-POP、K-POP等の作詞を手掛けているKINSHA(中村彼方)が作詞を担当、さらに女性シンガーソングライターAllThou[Instagram]とキム・スヒョン2人が作曲を担当し、制作されました。
(この3人は、『その電話が鳴るとき』のイム・ヒョンシク「See The Light」も共同で制作していました。)
洗練されたアレンジによって、感情の起伏を繊細に描きながらも、最後まで心地よい余韻を残してくれます。「Somehow」は劇中の感情を彩るだけでなく、一曲のバラードとしても完成度が高い作品なので、静かな夜や一人の時間に耳を傾ければ、ドラマファンはもちろん、心を落ち着かせるヒーリングバラードを求めるリスナーにもおすすめしたい一曲です。
04. キム・テレ (ZEROBASEONE) 「約束の輪」
キム・テレは、2023年のMnetサバイバル番組『BOYS PLANET』に参加。最終6位でZEROBASEONE(ゼロベースワン)のメンバーに選ばれ、同年7月10日にミニアルバム『Youth in the Shade』でデビュー。グループのメインボーカルとして活躍しています。
安定した歌唱力と魅力的な声質で、グループの楽曲はもちろん、ソロでは『涙の女王』『私が死ぬ一週間前』『マイ・ユース』などのドラマOSTでも存在感を発揮しています。
夢幻的なエレクトリックギターの旋律から始まり、後半に向かって音が徐々に豊かに広がっていく構成が印象的です。
聴き進めるにつれ感情が高まり、劇的な感動を呼び起こします。どんな試練の中でも互いを決して手放さず、やがて「輪 = 絆」になって明日へと共に歩んでいく、そんな固い約束が歌詞に込められています。
特にキム・テレの、安定感のある響きと心にしっかり届く声が、ドラマの情感を深く響かせ、リスナーの心に強い余韻を残すでしょう。
ABOUT(4BOUT)[Instagram]、Addicted、Hwanによる共同制作で、3人によるギターやピアノ、ベース、ドラム、シンセなど、丁寧に積み重ねられたサウンドが、キム・テレの歌声を美しく支えています。コーラスにもキム・テレ本人とABOUTが参加しています。
ドラマの世界観とマッチしたバラード寄りの楽曲で、キム・テレのボーカルが持つ温かみと深みが、約束の大切さを力強く伝えてくれます。前曲と同様にドラマファン以外にもおすすめしたい楽曲です。
05. ルイ (LNGSHOT) 「All I Can Say Is」
「パク・ジェボム1号アイドル」である4人組ボーイズグループLNGSHOTのメンバーとして、2026年1月に『Shot Callers』でデビューしたルイ。
グループ名には「低い確率でも逆転を狙う決定的な一撃(Long Shot)」という意味が込められており、既存のK-POPの枠にとらわれない自然体の音楽性を掲げています。ヒップホップやR&Bをベースに、自ら楽曲制作にも積極的に参加するセルフプロデュース型グループとして注目を集めています。
今回がソロで初のOST参加作品となるルイ。グループのメインボーカルとして高い歌唱力に注目です。
イントロから軽快なダブルタイムのドラムとアコースティックギターが心地よい疾走感を生み出し、
恋をした時の鼓動をそのまま音へと置き換えたようなサウンドが印象的です。
そこへ柔らかなベースラインと幻想的なピアノが重なり合い、初恋にも似たピュアな感情を美しく映し出しています。
この曲の最大の魅力は、ルイのボーカルです。もともとR&Bやヒップホップ色の強いLNGSHOTでは、クールでグルーヴィな歌唱を聴かせることが多いですが、本楽曲では一転して、温もりのある柔らかな歌声を披露しています。
優しく包み込むようなルイの歌唱は、ドラマのロマンティックな世界観と見事に調和し、主人公たちの揺れ動く恋心に自然と寄り添っています。
この楽曲の制作には、作曲家Miyoku [Instagram]、プロデューサーのHuze [Instagram]、シンガーソングライターのCollie [Instagram]が参加しました。
アコースティックな温かみと現代的なポップアレンジを絶妙なバランスで融合させ、OSTとしてだけでなく、一曲のポップソングとしても高い完成度を誇る作品に仕上がっています。ルイの透明感ある歌声が加わることで、恋愛の甘酸っぱさと切なさがより一層際立ち、初のOST参加とは思えない安定感と存在感を示し、ボーカリストとしての新たな魅力を印象づけた一曲と言えるでしょう。
06. ミンニ (i-dle) 「END+ing」
タイ出身のシンガー兼ソングライターであり、ガールズグループi-dle[旧:(G)I-DLE]のメインボーカルを務めるミンニ。
グループメンバー自身が楽曲制作に深く関わるセルフプロデュース体制の中で、彼女も早くから作詞・作曲の才能を発揮してきました。
アンビエントな質感を帯びた夢幻的なボイスカラーは、グループが持つダークで強烈なサウンドに独特の陰影と深みをもたらす、不可欠な要素となっています。
最近では、『ソンジェ背負って走れ』『私の完璧な秘書』『いつかは賢いレジデント生活』など数々のドラマOSTにも参加。繊細な歌唱表現によって、楽曲が描く情景はもちろん、登場人物の言葉にならない切ない内面までも浮かび上がらせる、稀有なシンガーへと成長を遂げています。
劇中のヒロイン、チョン・ヨリが抱える過去と、誰にも明かせずにいる心の傷に光を当てた、ミニマルなポップバラードです。
印象的なのは、「END+ing」というタイトルに込められた意味。
過去の事故は彼女の人生を止めてしまった「END=終わり」でありながら、他人に危害を与えないために自ら孤立してきたヨリの罪悪感や心の傷は、今なお「ing=進行形」で続いています。出来事そのものは過去になっても、その痛みは現在まで続いている――。相反する「END」と「ing」を結びつけたタイトルが、チョン・ヨリの内面を象徴しています。
そして、その切ない感情を深く印象づけるのがミンニの歌声です。
彼女ならではの夢幻的で繊細な音色が、愛することさえ相手を傷つけてしまうのではないかと恐れ、距離を置こうとするチョン・ヨリの寂しさと重なります。感情の機微を映し出すミンニのボーカルによって、過去の出来事だけではなく、そこから抜け出せずにいる主人公の現在の心情までが浮かび上がってくるようです。
「END+ing」は、そんな終わることのできない感情とミンニの幻想的なボイスカラーが溶け合い、静かで深い余韻を残す一曲となっています。
この楽曲は、楽曲制作チームAll day onと作曲家WINZとLuenが制作を担当。ミンニの歌声を引き立てるミニマルなサウンドに仕上げています。
07. g0nny (ガンニ) 「LOVE & GHOST」
2021年にインディーでシングル「期待」でデビューした女性シンガーソングライターg0nny。
R&Bを基調としつつ、インディー・ポップやアコースティック寄りのアプローチも自在に取り入れ活動しています。
声の魅力は「雲のように心に残る」と評されることが多く、甘く繊細でありながらポジティブなエネルギーを感じさせるボーカルが特徴です。
ドラマ『男と女~7年目のジレンマ~』『Kiss Code: Life』『優しい女 プ・セミ』等、OST参加も増えています。
g0nny[Instagram]
タイトル通り、”LOVE=愛”と”GHOST=幽霊”という一見正反対のモチーフを結びつけた「LOVE & GHOST」。
明るく軽快なインディーポップのサウンドと、一度聴けば耳に残るキャッチーなメロディを軸に、ドラマが持つロマンスとホラーの二面性をチャーミングに音楽へ落とし込んだ一曲。
暗い夜や些細な恐れさえも、愛する人と一緒なら笑い飛ばせる、そんなメッセージを、g0nny特有の愛らしくてウィットに富んだボーカルで柔らかく、そして軽やかに届けてくれます。聴いているだけで気持ちのいいエネルギーと、じんわりとした癒しが広がる楽曲です。
ギターとベース、ドラム、キーボード/シンセがシンプルに絡み合い、全体を通して軽やかな空気感を保ちつつ、フックの効いたメロディが耳に残ります。ドラマの世界観(少しホラー寄りのロマンチック・コメディ)に寄り添いながらも、過度に重くなりすぎず、日常の小さな不安を優しく包み込むようなバランスが秀逸です。
制作を担当したのは、バンドサウンドをベースに、ヒップホップから明るいポップまで幅広いジャンルを手掛けるプロデューサーのZINGO。
g0nnyのボーカルは、雲のようにふわりと浮遊するような質感が最大の魅力です。甘すぎず、かといってドライにもなりすぎない絶妙な温度感で、彼女の歌声を際立てるアレンジに仕上げられています。
ドラマの挿入タイミングで聴くとより情感が深まりますが、単体で流しても十分に「いい気分になれる」一曲として完成度が高いです。
08. アン・テギュ (Dragon Pony) 「Free Fall」
アン・テギュは、4人組バンドDragon Ponyのリーダー&ボーカルとして2024年9月にデビューしました。 日本1st EP『Run to Run』を2026年6月にリリースし、日本での単独ツアーも行うなど活動範囲を広げています。
2025年にはバンド名義でドラマ『バニーとお兄さんたち』のOSTに参加。今回、ソロ名義で本OSTに参加することとなりました。本楽曲を起点として、今後さらに様々なOSTへの参加が期待されます。
荒々しくも開放的な質感を持つ、アップテンポのオルタナティブ・ロックです。
タイトルの「Free Fall = 落下」という言葉は、本来なら不安や恐怖を連想させますが、この曲では、そのイメージを恋愛の解放感へと反転させています。
恋は自分では完全にコントロールできませんが、それでも相手を信じて、恐れることなく突き進む勇気を象徴的に描いています。
ロマンスOSTでありながら、ライブで鳴らしても映えるバンド感を失っていないサウンドが印象的です。
この曲の最大の魅力は、アン・テギュのボーカルです。ロックボーカルらしい抜けの良さと、どこか少年性を残した瑞々しさが共存しています。
過度にドラマチックに作り込むのではなく、勢いそのものを感情として届ける歌い方によって、ドラマのクライマックスに寄り添いながらも、バンドボーカリストとしての魅力がはっきりと伝わってきます。
この曲の作詞・作曲は 音楽プロデューサーであるVINCENZOとRyan Curtis、編曲はVINCENZOが担当。
劇中の揺れ動く恋心を加速させるだけでなく、単体で聴いても疾走感のあるロックとして成立している一曲です。ライブ映えするバンドサウンドを好むリスナーにも、ぜひ聞いて欲しい作品です。
09. JUNNY 「My Girl」
1996年生まれの韓国系カナダ人シンガーソングライター、プロデューサーであるJUNNY。
R&Bをベースにした滑らかな歌唱とソングライティングを持ち、自身の作品に加え、他アーティストへの楽曲提供も積極的に行い、R&Bとポップスを横断する存在として活動範囲を広げてきました。2026年には南米や東京を含むワールドツアーも展開しています。これまでにも『ユミの細胞たち3』『グッドボーイ』などのドラマOSTに参加しており、今回の「My Girl」もその延長線上にある一曲です。
温かなアコースティックサウンドと、ミニマルなグルーヴを軸にしたポップトラックです。JUNNYの「My Girl」は、恋が始まる瞬間を劇的な出来事としてではなく、日常の見え方が少しずつ変わっていく過程として描いています。
本OSTでのアン・テギュ「Free Fall」と対をなすように聴き比べることをオススメします。
「Free Fall」は、互いを信じて飛び込む瞬間と、再び始まる恋のときめきとして提示しているのに対し、「My Girl」はまったく別の角度から恋の始まりを捉えています。
世界が一変するような告白ではなく、昨日まで気にも留めなかった相手が、いつの間にか気になり、平凡だった時間に新しい輪郭が生まれていく、その小さな違和感が、やがて恋の自覚へ変わっていく様子が描かれています。
R&Bとポップを行き来してきたJUNNYのボーカルは、力で押し切るタイプではなく、澄んだ柔らかな音色と滑らかな発声、声の細かなニュアンスによって、感情の揺れを自然に浮かび上がらせています。
この曲の制作は 「Free Fall」と同様に、作詞・作曲はVINCENZOが担当し、作曲にはHugo Anderssonも加わっています。
劇中ではチョン・ヨリとマ・ガンウクのときめきを増幅させる一曲として機能しながら、単体で聴いても、初恋の気配は薄れないものとして仕上がっています。恋の到来を告げる大きな鐘ではなく、心の中でそっと鳴り始める小さな音として表現されています。
10. ギョム (GYE0M) 「できませんか」
2020年8月、シングル「残像花」でデビューした男性シンガーソングライター、ギョム(GYE0M)。
デビュー以降、継続的に自身の作品を発表し、自ら楽曲を手掛けるシンガーソングライターとしてキャリアを重ねています。
ギョムの魅力のひとつが、繊細さと温もりを併せ持つ歌声です。感情を大きく押し出すというよりも、淡々と語りかけるような歌唱の中に、寂しさや揺れる心を滲ませる表現が印象的。柔らかな声の奥に残る、ほのかな切なさも彼ならではの持ち味です。
ドラマOSTへの参加は本作が初めてで、自身の言葉やメロディを歌ってきたこれまでの活動とはまた異なる、「歌い手として物語を解釈する歌声」にも注目してみましょう。
誰かを好きになったときに生まれる”願い”と”ためらい”を、ひとりごとのような距離感で描いたバラードです。
強く相手を求めながらも、その気持ちを真正面からぶつけることのできない、どこか控えめで切実な響きがあります。歌詞では、思い通りにならない日々や、自分には幸福が似合わないのではないかという不安、愛する人を前にしたことで露わになる自己肯定感の揺らぎが描かれています。そのうえで、「ありのままの自分を愛してほしい」という願いへと辿り着いていきます。
この曲で印象的なところは、そのような感情を必要以上にドラマティックに演出しないことです。ギョムの歌声は、心の内側で繰り返していた言葉がふと声になったかのように淡々としています。しかし、その抑制された表現だからこそ、好きな人を待つ時間の寂しさや、「自分を選んでもらえるだろうか」という不安が滲んできます。曲が進むにつれて存在感を増していくストリングスが、言葉にできない感情を代弁します。
作詞・作曲、編曲は、ドラマOST、バラードの制作を得意とする女性作曲家、コン・ヘウォンが担当。
静かな独白として始まった歌が、胸の奥で膨らんでいた“愛されたい”という願いへと変化していく構成が美しいです。
大声で愛を叫ぶのではなく、「もしよかったら、僕を愛してくれませんか」と問いかける。その弱さまで含めて恋なのだと感じさせてくれる一曲です。
11. ヘン (HEN) 「そんな日」
2014年デビュー以降、作詞・作曲・編曲、ピアノ演奏まで自ら手がける女性シンガーソングライターHEN。
HENの魅力は、感情を大きく押し出さない歌声にあります。語りかけるような歌唱の中に、寂しさや優しさが自然とにじみます。ピアノを中心にしたアレンジも、声と同じ温度で作られている印象です。
ドラマ、『ハイバイ、ママ!』『私の解放日誌』、映画『82年生まれ、キム・ジヨン』等のOSTに参加しています。
何をしてもうまくいかない日、理由もなく疲れてしまった日。そんな一日を過ごした人に差し出す慰めであると同時に、自分自身の「そんな日」を支えてくれた大切な人へ返す返事でもあります。
「あなたが私を支えてくれたように、今度は私があなたのそばにいる」。そんな関係性が、この曲の根底にあります。最終OSTとして並んだ、ギョム の「できませんか」が願いをひとりごとに留めるのに対し、HENのこの曲は、すでに誰かの隣に座っている声です。
作詞・作曲を担当したチン・シウの叙情的なメロディに乗るHENの声は、誰かを励ますために無理に明るく振る舞うのではなく、その人の疲れをそのまま受け止めるように温かいです。HEN自身がアレンジとピアノを担当しているため、声とピアノの距離を近く保ちながら感情を静かに伝える、HENらしい音楽性が感じられます。
派手なクライマックスで涙を誘うタイプのOSTではありません。一日が終わり、部屋が静かになった瞬間に聴きたくなるような温もりが感じられる楽曲です。
全11曲まとめて聞いてみましょう
全11曲もあり、ドラマOSTの中でもわりと多めの曲数であると思います。
お気に入りの曲はあったでしょうか。11曲を通して聞いて振り返ってみましょう。