ドラマ『九尾狐伝(クミホ伝)』OST全8曲を紹介!
『九尾狐伝(クミホ伝)』は、韓国のtvNで2020年10月7日〜12月3日まで放送されたイ・ドンウク、チョ・ボア主演のドラマです。
日本では、CS放送Mnetで2021年3月22日(月)から見ることが出来ます。
それでは、『九尾狐伝』のOST(挿入歌)全8曲を紹介します!
ドラマ『九尾狐伝』 概要
あらすじ・見どころ・キャスト
あらすじ・見どころ:
引用: WoW!Korea https://www.wowkorea.jp/profile/200931.html
韓国ドラマ「九尾狐伝」は、都市に定着した九尾狐と彼を追うプロデューサーのファンタジーアクションロマンス。
九尾狐のイ・ヨンを俳優イ・ドンウク、ヨンの忠臣で獣医のク・シンジュを俳優ファンヒ、話題の番組を担当するPDナム・ジアを女優チョ・ボア、人間と九尾狐の間に生まれたヨンの腹違いの弟イ・ランを俳優キム・ボム、モズデパートの取締役キ・ユリを女優キム・ヨンジが演じる。
1999年、キツネ峠で起きた奇妙な交通事故で両親を亡くした9歳の少女ジア。それから21年後、30歳になったジア(チョ・ボア)は、世の中に隠れているミステリーを見つけて明らかにする探査報道番組「再び怪談を探して」のPDとして活躍している。ある日、ジアに不思議な“怪物”に対する情報が寄せられる…。
キャスト:
イ・ドンウク、チョ・ボア、キム・ボム、キム・ヨンジ、ファン・ヒ
ドラマ『九尾狐伝』OST(挿入歌)リスト
- キム・ジョンワン(NELL) 「Blue Moon」
- ショヌ (MONSTA X) 「I’ll Be There」
- LYn 「月兒戀歌」
- ヤン・ダイル 「夜明けの日記」
- ソン・シギョン 「斜めに君へ」
- HYNN 「君が花でなければ」
- ユア(OH MY GIRL) 「Stay With Me」
- ミヨン((G)I-DLE) 「My Destiny」
ドラマ『九尾狐伝』OST(挿入歌)紹介
01. キム・ジョンワン(NELL) 「Blue Moon」
OST最初を飾るのは、ロックバンドNELLのボーカルであるキム・ジョンワン。
『ザ・キング:永遠の君主』OSTの「Gravity」に続き、キム・ジョンワン単独での参加となった「Blue Moon」は、歪みの効いたエレキギターがズッシリと響く、強烈なロックサウンドです。
今回、キム・ジョンワンは歌唱だけにとどまらず、曲の完成へ向けて行うミックス作業にも参加し、熱のこもったロックを追求していることが伺えます。
「Blue Moon」の制作は、CJ ENM所属作家JayinsとNaivが担当し、ドラマの序盤で、視聴者を惹き付ける役割として、インパクトのある楽曲に仕上げられています。
都会で妖怪たちを処断しながら生きていく主人公イ・ヨンの心情が表現された注目すべき一曲です。
02. ショヌ (MONSTA X) 「I’ll Be There」
MONSTA Xのリーダーでリードボーカルのショヌが、ソロでは初めてOSTに参加した曲です。
ピアノの伴奏と幻想的なギターの音色で静かに始まり、その後サビでエレキギターが入り、ロックスタイルの力強いサウンドへ変化します。
時空を超えて運命的な人を探すという歌詞の内容で、パワフルで芯のあるショヌの歌声が、ドラマティックなシーンを演出し、盛り上げる役割を果たしています。サビの最後「I’ll Be There」というフレーズが印象的で心に残ります。
作曲は、プロデュースチームLundi Blues(ルンディ・ブルース)のメンバーであるDailog(デイログ)が作詞作曲を担当し、Jayins、Naivがアレンジをしています。
03. LYn 「月兒戀歌」
OST女王LYn(リン)が歌うイ・ヨンとナム・ジアの運命の出会いが切なく描かれたバラードです。LYnのドラマOST参加は、2018年の『君も人間か?(Are You Human?)』以来となります。
過去にLYnが歌った「Love Story」(『青い海の伝説』OST)を彷彿させる壮大な世界観に、心を奪われてしまった方もいるのではないでしょうか。
この曲の魅力は、クラシカルなストリングス・アレンジにより、LYn自身の歌声が弦楽器であるかのような、つややかで美しい歌声に感じるところです。LYnの歌声に寄り添い、緻密に作られた音作りによって、リスナーの頭の中では、優美な世界が形作られることでしょう。
「月兒戀歌」は、『私のIDは江南美人』などのOSTを手掛けた音楽監督パク・グンチョルと作曲家チョン・スミンによる制作です。
04. ヤン・ダイル 「夜明けの日記」
ヤン・ダイルの温かみがあり、どことなく哀愁漂う歌声が印象的なバラードです。
イントロのストリングスの音が消えた後、Aメロの歌い始めの静けさに、ひんやりとした空気が感じられます。このひんやりした空気が、新しいことが始まる期待と不安の両方を含む、春の季節を連想させ、イ・ヨンとナム・ジアの運命的で切ない恋が進んでいく様子が、上手く描かれている楽曲です。
ヤン・ダイルには、”프로이별러(プロの別れさせ屋)“という愛称があり、悲しいバラードを歌う歌手として、名が知られています。繊細な感覚と、訴えかけるような力強さを兼ね備えたボーカルに耳を惹かれた人も多いことでしょう。
この曲も音楽監督パク・グンチョルと作曲家チョン・スミンによる制作です。
05. ソン・シギョン 「斜めに君へ」
バラードの貴公子ソン・シギョンが1年8ヶ月ぶりにOST参加しました。
「斜めに君へ」は当初ソン・シギョンの日本でのアルバムに収録される曲だったそうで、イ・ヨン役のイ・ドンウクの希望でOSTに収録されたという経緯があります。
“君に会いたい”、”君が恋しい”という気持ちから、僕の心は君へ少しずつ傾いていくというイ・ヨンのナム・ジアへの気持ちが表現された歌詞になっています。
この曲は、長年ソン・シギョンに楽曲提供しているシンガーソングライターのシム・ヒョンボが作詞作曲を担当し、ゆったりと落ち着いた気持ちにさせてくれるようなバラードになっています。
ソン・シギョンと言えば、ドラマ『青い海の伝説』の「どこかでいつか」や『王になった男』の「君のそばなら」などの極上バラードを歌うイメージが強いですね。
ソン・シギョンの甘い歌声に酔いしれたい方は、以下の楽曲もどうぞ。
06. HYNN 「君が花でなければ」
イントロの叙情的なメロディを奏でるピアノと悲壮感のあるストリングスが創り出すドラマティックな展開に、曲の世界に一気に引き込まれます。
HYNN(パク・ヘウォン)の哀切な歌声は、イ・ヨンとナム・ジアの切ない恋愛模様をまさしく表現しているかのようで、切ないシーンに深い感動を与えます。
HYNNは、Mnetのオーディション番組『スーパースターK 2016』でトップ3まで残った経歴がある実力派シンガーで、豊かな声量×豊かな表現力が魅力的です。
この曲は、音楽監督パク・グンチョルと作曲家チョン・スミン、そしてシンガーソングライターHowL(ハウル)による制作です。
HowLは、2006年に大ヒットしたドラマ『宮 ~ Love in Palace』のテーマ曲「Perhaps Love(もしかして恋なのかな?)」を歌って名声を上げたあの人です。
懐かしい想いに浸りたい方はこちらもどうぞ → J & Howl「Perhaps Love」
HYNNが「君が花でなければ」を歌うライブ映像があります。興味のある方は、こちらからご覧下さい。
07. ユア(OH MY GIRL) 「Stay With Me」
OH MY GIRLのユアが単独で参加した、ゆったりとしたメロディラインのバラードです。
ユアは、2020年9月にソロデビューを果たしました。ソロシンガーとしての歌唱力に注目が集まる中、「Stay With Me」は、切ない感情が十分に表現されており、これまでにグループの中ではあまり聴くことの出来なかったユアの実力が垣間見れる楽曲になっています。
神秘的な雰囲気が漂うオーケストレーションの中で歌うユアの存在感は半端なく、次世代の歌姫と呼ばれるにふさわしいと言えるでしょう。
イ・ヨンがナム・ジアと再会した後、過去の愛の記憶が鮮明になり、危機がありながらも乗り越えて行く二人のラブストーリー。この曲の”この世界が崩れても / あなたのそばにいる / 私を見つめて”という歌詞にナム・ジアのイ・ヨンに対する気持ちがとても表れています。
「Stay With Me」は、男性シンガーソングライターDinner Coat(ディナーコート)が作詞作曲を担当しています。
08. ミヨン((G)I-DLE) 「My Destiny」
クミホ伝OSTの最後の曲を飾るのは、ガールズグループ(G)I-DLEのメインボーカルであるミヨンです。
EDM、ヒップホップジャンルを数多く歌っている(G)I-DLEですが、歌唱力の高いミヨンは、しっとりと穏やかな雰囲気で歌っています。
イ・ヨンとナム・ジア二人の愛を包み込むような温かいアコースティックギターとピアノの音色、そして優しいメロディに夢心地になります。
“あなたがいない時間は 息をする意味もないくらい”、”あなたと私が同じ気持ちなら あの時のように愛し合いましょう”という歌詞から感じ取れる”ずっと一緒にいたい気持ち“や”主人公たちの運命の愛“が、ドラマのシーンとシンクロし、感情移入度が高まります。
「My Destiny」は、OSTで活躍するシンガーソングライターのドン・ウソクとDinner Coat(ディナーコート)が作詞作曲を担当しています。
清々しい春の季節が似合いそうな、心をホッと落ち着かせてくれる癒やし系ソングです。
まとめ
ドラマ『九尾狐伝(クミホ伝)』OSTは、ロックとバラードの2つのジャンルに大きく分かれていました。
「Blue Moon」は、妖怪”九尾狐”の力強さや怪しさがふんだんに表れた重厚なロックであるの対して、「I’ll Be There」は、”九尾狐”イ・ヨンと人間のナム・ジアの運命の出会いが感じられるロックバラードでした。
やはり何と言ってもOST女王LYnとバラードの貴公子ソン・シギョンが参加しているということが、とても素晴らしいと思えるOSTです。
LYnとソン・シギョンの歌声は、聴くだけでドラマの世界が形作られるので、ドラマへの感情移入を高め、リスナーの心をつかむことは間違いないでしょう。
(過去にLYnとソン・シギョンが参加した『青い海の伝説』OSTも、ぜひチェックしてみて下さい。)
特徴的な歌声で中堅どころの歌手ヤン・ダイルが歌う、切なげなメロディの「夜明けの日記」も聴き逃がすことは出来ません。
若手のHYNN、ユア、ミヨンも、個性を活かしつつ、それぞれ独自の世界観を表現した楽曲を聞かせてくれました。今後のドラマOSTでの活躍が期待されます。
最近のドラマOSTの中では、わりと少なめの8曲でしたが、どの曲も味わい深く、一曲一曲深く楽しむことが出来たことと思います。
『九尾狐伝』OSTでも、何度も聴きたくなってしまう素晴らしい楽曲と出会えたことに感謝!