炭酸のように弾ける、夏の疾走感
ODD YOUTH(オッドユース)は、2026年8月19日に3rdシングル「can’t go back」をリリースしました。
過去に戻るのではなく、前へ進んでいくポジティブな気持ちを軽快なダンスポップに乗せた一曲です。
これまでのODD YOUTHは、友情や自己肯定、ポップで遊び心のある魅力を軸に、グループ名のとおり、自由で型にはまらない青春の姿を見せてきました。
「can’t go back」は、清涼感のあるシンセサウンドと、スピード感あふれるギターを前面に押し出したダンスポップです。安定したベースラインが、曲全体を軽くしすぎない土台を作っています。その上に、フックの掛け声や繰り返される英語のフレーズが重なり、まるでアクセルを踏み込むような勢いを生み出しています。
歌詞では、心配事を振り切り、自分のペースで進んでいく姿が描かれます。タイトルの「戻れない」という言葉も、後悔の重さというより、「もう前へ進み始めたから、立ち止まらない」という感覚が強く響きます。サビで繰り返される「I can’t go back」というフレーズにも、悲壮感はなく、むしろ、今の自分を楽しむような、明るく前向きな気持ちが感じられます。
夏の楽曲らしい爽快さを持ちながら、この曲の魅力は単なる季節感だけではなく、疾走感のあるビートの中で、より鮮明な形になっています。キッチュなかわいらしさと、ステージで映える前向きな勢いが同じ方向を向いていることが、この曲の大きな聞きどころです。
SWEETUNEが組み立てる音楽と、生演奏の厚み
制作には、作詞でソン・スユン、Lyd、リムゴ、27K、イ・イェジュン、BINN、キム・ボアが参加しています。
作曲はハン・ジェホ、キム・スンス、イ・イェジュン、BINN、編曲はハン・ジェホとキム・スンスが担当しています。K-POPの楽曲制作は、コライトでの制作スタイルが一般的になりつつあり、複数人での制作は珍しくありませんが、凄い人数が関わっています。
その中でもハン・ジェホとキム・スンスは、「SWEETUNE」としても知られる制作チームのメンバーで、K-POPらしいメロディーとダンスサウンドを結びつけてきた存在です。
この曲では、サビへの入り方やフレーズの繰り返しに、耳に残るよう工夫された構成がはっきりと表れています。シンセだけで音の雰囲気を作るのではなく、ギターとベースの生演奏らしい質感を加えることで、曲のスピードに身体的な躍動感が生まれています。ビートが先へ走り、メロディがその上を明るく駆け抜けていくため、聴き終わったあともサビの短いフレーズが耳に残ります。
ODD YOUTHのメンバーのボーカルは、感情を細かく内側へ込めるというより、言葉を前へ飛ばすように歌われています。ラップに近いリズムの歌い回しや掛け声、伸びやかなメロディーが次々と現れ、メンバーの若さがそのまま曲の勢いに変わっています。体を動かしながら聴くことで魅力がより伝わるタイプの楽曲です。
2曲で描く、ODD YOUTHの夏
シングルには、「can’t go back」と「Happy」の2曲が収録されています。「Happy」は、友だちと一緒にいるだけで気持ちが軽くなる瞬間を描いた、明るい楽曲です。タイトル曲がアクセルを踏み込むような曲だとすれば、「Happy」は隣にいる相手との距離を身近に感じさせる曲。シングル全体に、少しやわらかな温度を加えています。
この2曲が並ぶことで、ODD YOUTHの夏は勢いだけでは終わりません。自分の進みたい方向へ向かうことと、誰かと一緒にいることで気持ちがほぐれること。その両方を同じシングルに収めることで、グループが大切にしてきた友情や自己表現のテーマも、自然な形で受け継がれています。
音楽番組で披露された公式パフォーマンス
M COUNTDOWN
Music Bank
まとめ
「can’t go back」は、ODD YOUTHの明るくキッチュな個性を、夏らしいスピード感に乗せたポジティブな楽曲です。清涼感のあるサウンド、耳に残る短いフック、前へ進んでいく歌詞が一つにまとまり、グループの若さをただかわいらしく見せるのではなく、アーティストとして、楽曲とダンスパフォーマンスを思う存分披露しています。
「戻れない」という言葉を重く捉えず、すでに動き始めた自分を肯定する一曲として響くところに、この曲ならではの魅力があります。ODD YOUTHが描いてきた友情の物語と自由なスタンスを、開放感のある夏のムードへと広げたサマーソングです。